From: hidero@po.iijnet.or.jp
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Subject: Re: Kamikaze Kaito Jeanne #40 (12/18)
Date: 14 Sep 2001 12:02:33 +0900
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佐々木@横浜市在住です。
<9nedq8$6oi$1@news01cg.so-net.ne.jp>の記事において
keitai@fa2.so-net.ne.jpさんは書きました。
>> 石崎です。
こんにちわ。
# 土日に常用しているニュースサーバが死んでいた関係で、この記事は
# 女王様にお願いして手に入れました。そのテキストを元にフォロー記事を
# でっち上げたので改行位置等が変わっているかもしれません。ご容赦の程を。
>> このスレッドは、神風怪盗ジャンヌのアニメ版の設定を元にした妄想スレッド
>> です。そう言うのが好きな人だけに。
という事で。
>> >>> >>> > >> ★神風・愛の劇場 第140話『贈り物』(前編)
>> フィンは難しいです。原作通りにはしない予定でいるのですが。
>> #とは言え、原作のフィンのその後もそれはそれでかなり捨てがたいのでそこら
>> #辺の辻褄合わせが難しいところ。
ふむふむ。"その後"は漏れ聞いた程度にしか知りませんが、その線だと
前段階としてフィンは**する運命になるが、妄想でフィンが**するのは
中々に厳しいものがあるので上手いつなぎ方は無いものか…
という辺りが辻褄合わせと仰有っている部分なのでしょうか。
>> それと、ノインとシルクですね。ノインをアニメの通り死亡させた場合、シル
>> クが一人残されてしまうことになります。原作でノインが死ななかったのは、シ
>> ルクがいたからなのではと思っています。
ちなみにこの2人は私の案の中では全然扱いに迷ってなかったりします。(笑)
>> 人間は大体カップリングが決まっているので良いのですが、オリジナル組の行
>> く末も考えてやらないといけないし。
>> #この部分は、ノインの行く末次第で変わるので現在の所未定。
石崎さんの手駒にはオリジナルの方々が多いですしね。^^;
>> >>> ★神風・愛の劇場 第144話『決裁』
>> 一応アニメでも原作でも、フィンが魔界に来る原因は魔王の陰謀という事にな
>> っていましたので、合わせました。
>> #ちなみに理由はアニメとも原作とも異なっているのですが。
ちなみに私はヒネクレ者なので全然違う事考えてました。(笑)
>> >★神風・愛の劇場 第145話 『ちょっとそこまで』
>> ツグミさんの作ったスパゲティ・ナポリタン。ケチャップで無くトマトを使っ
>> たナポリタンと理解すれば良いのでしょうか。それとも、茹でたパスタの上にト
>> マトソースがかかった代物?
前者のニュアンスが近いと思っていただければ。
# 子供向きにツグミさんも説明を端折っているので判りにくいでしょうけど。
## 正直、コレを突っ込まれるとは予想外。^^;;;
>> ケチャップの方は、今では逆になかなか出会えない存在となってしまった気が
>> します。
お弁当の付け合わせに希に入っているくらいでしょうか。
# 私の表稼業の近所に出没する屋台の弁当屋の弁当には
# トマトソース版が入ってますが。
>> そして、ノインの指示したいつもとは違う道。そちらにノインの仕掛けがして
>> あるのでしょうが、何やら気がかりな点がある様子。ちょっとその内容が判らな
>> いのですが、してみると…かな。
ノインが言い淀んだ部分は通り抜けると日付が変わっているという部分です。
しかし全くんはその日暮らし(笑)なので気にしないだろうという事で。
# 本当はもう1つ、あの道には小さな問題があるのですが、
# それはノイン自身が気付いてなかったりします。
>> 最終的に屋敷まで辿り着けるのかどうかが謎ですが、某所雑記に書いてあった
>> あの記述は、先の展開を暗示しているのでは? …と呟いてみます(笑)。
あの記述…何だろう、茶菓子の話ですか?^^;
# ちなみにクッキーは「シスプリ」ねただったりします。
>> ★神風・愛の劇場 第146話『悪戯』
日向ぼっこをしているフィンを起こした声の主が誰なのか。
最初はまた誰か人間界に来たのかと思いましたが、最後の節を
見る限りでは、此に来たのはミストだったという事の様ですね。
しかし、ミストは誰の姿をまとっているのでしょうか。
フィンが突然出合って狼狽える相手って…まろんちゃん?都ちゃん?
# すいません。サッパリ判らないのですが。^^;
## ロレーヌ…今度の地名ネタは枠が大きくなってますね。
ジャンヌの予告状が遂に出たかと思ったのですが、今までだと
先に悪魔の気配を察して予告という手順のはずなのに、まろんちゃんに
何かを察知した様子がありませんね。コレ、偽の予告状という事ですか。
あ、するとミストはジャンヌのコスプレ(違)をしているのかも。
# ジャンヌ特捜班も何か久しぶりの登場というか。^^;
# もしかして春夏秋冬各氏はまた変装潜入なのかなぁ。(笑)
夜になってまろんちゃんの家にやって来た都ちゃん。
本作にしてはノーマル(笑)なスキンシップをはかっている二人。
まろんちゃんが格闘技で上を行くのは夜のお仕事で
鍛えた賜物なのでしょうね。確かに独学には違いない。^^;
風呂場での都ちゃんの独白から察するにいつぞやの御泊まりでは
添い寝までしかして無いみたいですね。な〜んだ。(何だ? ^^;)
# どうにでも解釈可能と仰有ってましたが、
# その中の最もソフトな結末だった用で。^^;
出ない電話の相手はツグミさんなのでしょう。
何だかんだで月曜の朝以来会ってないのですから、そろそろ渇きが。(笑)
>> #最近、誰かさんの出番が無いような気がするのは気の所為(汗)。
大いに疲れているでしょうから、少しくらいは平凡な日常を。^^;
>> #ちなみに佐々木さん設定でミストにこんな芸当が出来たでしょうか(笑)。
出来る事になっていても別に問題はありませんです。
# では、次です。
★神風・愛の劇場 第147話 『枠』
●桃栗町内某所
その日。地方紙にも載らない様な小さな交通事故がありました。
見通しの良い、信号のある交差点での事。通学途中の女子高校生が
信号無視の自動車に接触されたのです。自動車の運転手は青信号を確認して
発進したと主張しましたが、数名の目撃者によってこの証言は否定された
と言います。女子高校生の怪我は大した事は無く、軽い打撲と捻挫で
全治一週間と診断されました。
●桃栗学園
殆どの生徒は自宅でやっと目覚めたかどうかという時刻。校門を息せき切って
走り抜ける人影が二つありました。
「何で」
「何?」
「練習前に全速ダッシュなんか」
「だって」
「しなきゃなんないのよ」
「都が起きないんだもん」
「まろんだって」
「当てにしてたのに」
「爆睡してたくせに」
「何時も起こしてくれるじゃん」
「目覚まし止まってた」
「どうして自分の持って」
「わよ」
「来ないの」
「忘れたんじゃボケ」
「もう」
互いを押し退ける様に飛び込んだ更衣室では、まだ数人が着替えている最中
でした。辛うじて大会目前で練習に遅刻という最低の事態は免れた様です。
もっとも着替えを終えたのはやはり最後になってしまい、練習場所である
体育館に入った時には他の部員は自主的な軽い運動を始めていました。
「ヤバっ」
「でも私達、もう準備運動済だよね」
「バカタレ」
都は毒づきながらまろんの横顔を見詰めました。昨夜、相手の出ない電話に
向かって見せた憂いの気配以外には特に変わった様子の見えないまろん。
悪戯半分なのか本気なのか、お風呂やベッドで抱き付いて来るのも
何時もの事。それでも都は感じます。まろんの中で何かが閊えている事を。
「都?」
何時の間にか視界から消えていたまろんの声に辺りを見回してしまう都。
まろんは彼女から少し離れた所から手招きをしていました。
「集合だって。何かパッキャラマオ先生から話があるみたい」
「何?」
「さぁ?」
そこで伝えられた内容は部員達に少なからず衝撃を与えました。
練習が再開されてからも暫くは皆集中力を欠いてしまい、小さなミスが
連発していました。ですがやがてそれらも収まり、朝練が終わる頃には
動揺は収束していきます。代わりに心ない囁きをもたらしながら。
*
夕刻、校舎の正面玄関近くの廊下を通りかかった聖がふと足を止めます。
「先生…」
遠慮がちに語尾を途切れさせながらも、はっきりとした意思を込めた言葉が
呼び止めたのでした。幾つかの部活動が終わった時刻に重なったらしく、
廊下には所どころに他の生徒達も見受けられましたから、大声を出さなかった
のでしょう。しかし聖の方は極く自然に声の主に近づいて話しかけました。
「聞きましたよ」
「そう…ですか」
桐嶋まなみは何かを失敗した子供の様に力無くうなだれてしまいます。
「明後日、大会に出られる事になったそうですね」
「補欠が繰り上がっただけですから」
「良い成績を残して見返してあげれば良いでしょう?」
「…はい」
まなみは少し顔を上げると、おずおずと言葉を続けました。
「それで、その…」
「勿論、応援に行きますよ」
「本当ですか?」
顔を上げて真っ直に見詰めるまなみに向けて聖は微笑みました。
「大会が楽しみですね」
「はい!」
そう元気良く答えると、まなみは一礼して跳ねる様に走り去って行きました。
まなみの後ろ姿を見送りながら聖は呟きます。
「満点の演技を期待していますよ」
聖の声援は既に小さくなったまなみの背中には届いてはいませんでしたが。
●桃栗町内
放課後の練習を終えて家路についていたまろんと都。校門を出た辺りから
都はぶつぶつと愚痴をこぼし続けていました。
「まったく冗談じゃ無いわよ」
ずっと同じ事の繰り返しでしたから、いい加減まろんは聞くだけで
一々返事はしなくなっています。
「言うに事欠いてさ、事故に遭う人間が違うだなんて…ちょっと聞いてる?」
「聞いてる…けど、いいじゃん。別に」
「良か無いっ!」
「あれこれ影で言われるのは毎度の事だし」
「だって、あれ私達の事言ってるんだよ、まろん判ってる?」
「名指しじゃ無いけどね。私達すっかり嫌われ者だから」
「納得してどうするのよ…」
「納得してる訳じゃないよ。でもさぁ、言い返しても仕方ないでしょ」
「はぁ〜。怒り甲斐の無い奴よのぉ、おぬし」
「私に怒っているの?」
「怒らないあんたに怒ってるの」
「酷〜ぃ」
まろんはそこで言葉を切って都が何も言わない事を確認してから話します。
「でもさ」
「ん?」
「桐嶋先輩が庇ってくれて嬉しかったね」
「もの凄く意外だったけどね」
「都ぉ、それは悪いよ」
「そう?だって私達を一番嫌っていそうじゃない?」
「それって、きっと気の所為だったんじゃないかな」
これを機会に桐嶋まなみと仲良くなれないだろうか、などと微かに
期待しないでもないまろんでした。
「案外、私達が事故に遭わなかった事を一番残念がってたりして。
で、それを覚られない様に逆の事を言っている訳よ」
「都!」
「…すまん。確かに言い過ぎね」
「判ればよろしい」
「考えてみれば、先輩の演技を大会で見るのって久しぶりなのよね」
「うん。私達が入部した直後に見たっきり」
しばしの沈黙。やがて互いに顔を見合わせて苦笑いを見せ合いました。
同じ思いである事は判っていましたが、それを確かめる様に都が言います。
「別に…ね」
「責任感じる必要な無いんだけど」
「ちょっとホっとしたのも事実だったり」
「うん」
結果としてはまろんと都の存在が彼女を補欠に押しやっていた。そんな
思いが煩わしかった事は、今まで互いに感じていながらもはっきりと
口にした事は無い共通認識でした。その荷が下ろせたという解放感に
わずかな時間でしたが晴れやかな気分に包まれた二人なのでした。
(第147話・完)
# 個人的にどうしても出場して欲しかったので。^^;
## ちょっと最近、贔屓ぎみ。
# 2月17日夕方まで終り。
では、また。
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■■■■■■ 佐々木 英朗 ■■■■■■■
■■■■ hidero@po.iijnet.or.jp ■■■■
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