SM公開講座 「躾と調教」

§3 正 装



 さて、今回のテーマは正装です。

もちろんご主人様の正装・・・  ではなくて、奴隷の正装についてです。


奴隷としての正装なのですからご主人様の前でお見せする身だしなみということになるわ

けですが、奴隷がご主人様にお会いする時にどんな服装や下着を身につけるか、これは

大いに悩むところではないでしょうか。


あれを着なさいこれを履きなさいというご主人様の命令があれば別ですが、自分で選ぶと

なるとこれまた悩めばきりがありません。

もちろん自分の好みというのはあるでしょうが、そこは奴隷たるものご主人様の好みに合

わせたいと思うのが当然。 (・・・ですよね  ^^; )


「おまえにはこういうのが似合いそうだな」

そういっていただいたのはいいものの、さてさて、いままでの自分のレパートリーの中には

無かったものだったり、自分で着ようとは思ったこともなかったような形や色だったり・・・

かなり勇気はいると思いますが、そうしてご主人様の色に染められていくのもまた悦びに

なっていくのではないでしょうか。

奴隷の好みを把握して、奴隷の個性とご主人様の好みをミックスさせて、きっとこういう物

が似合うはず、そんな風に考えてくださるご主人様だと信じていきましょう (^^)


新しい服を選びながら、さてどっちにしようかなんて迷っているときに、ご主人様の顔が浮

かんでくるようになれば取りあえず合格ということにしておきましょうか(笑)

ご主人様の好み、ちゃんと聞いてありますか?




でも、あなたがどんなものを身にまとっていようとあなたはご主人様の奴隷。

ご主人様に支配していただいているのはその中身なんです。

では、奴隷の正装というのは何も身につけない全裸の姿のことでしょうか。

ところが困ったことにM女性というのは着ている物をすべて脱ぎ捨てても、さらに身にまとっ

ているものがあるんですね。

プライドとか、わがままさだとか、その他諸々を着込んでいるうちはすべてを脱ぎ捨ててはい

ないわけです。

ご主人様の前だけでは必要のないそれらの物をすべて脱ぎ捨ててこそ、あなた自身、本当

の奴隷としての姿をご主人様の前にお見せすることになるのではないですか?

ほんの少しでも余計なものを身にまとわない姿、ほんとうのあなた自身、それこそが奴隷の

正装だと、私は思います。



とはいうものの、そう簡単にできるものではないですよね ^^;

着ている物をすべて脱いでもまだ取り去れないもの、それを脱ぎ捨てるために、首輪をして

いただいたり、縛っていただいたり・・・

そういう気持ちで調教をお受けすることも大事なことなのではないでしょうか。

ご主人様の前にいかに本当の自分をさらけ出せるか、もちろん一朝一夕にしてできることで

はありません。

しかし、そうなれるように努力していくことも奴隷の勤めであることに間違いはありません。




と、まぁ ここまでは脱ぎ捨ててしまえば何とかなることなんですが・・・  ^^;

さらに奴隷の正装に磨きをかけてみましょう。

すべてを脱ぎ捨てた後に 『 ご主人様への想い 』 を身にまとうなんていうのはいかがで

しょうか (^^)

こればかりはご主人様に教えていただくわけにはいきませんけど。



奴隷の正装、それはご主人様にだけお見せする最高の装いです。

くれぐれも、厚着にならないようにご注意を!