オオコウモリは有視界飛行をするので月明かりがある方が活発であるし、人間もさがしやすいので、オオコウモリ観察旅行は三日月の少し後から満月のときがよいでしょう。下弦の月になると月の出が遅いので夕食後の観察には向いていません。
オオコウモリがたくさんいるかどうか、近くで見られるかどうか、島によってかなり差があります。われわれの経験からすると見やすいのは
1位:波照間島、民宿のすぐ近くで見られます。ぶら下がっているものに2−3mの距離まで近づいても平気です。双眼鏡さえいらないこともあります。
: 南大東島
、やはり町中でも見かけますし、数mの距離でも平気です。 この二つが人をおそれないおすすめの観察地でしょう。ただし、オオコウモリにとっていい場所が少ないから逆に見つけやすいともいえます。
鳩間島も、フクギが実をつけるシーズンに行ったら、民家の庭にたくさん来ていました。一年中たくさんいるのかどうかは不明です。この3つの島はハブがいないので夜も安心して歩けます。
2位:まあまあ近くで見られるし個体数もけっこう多いのは 石垣島、西表島、
北大東島
、多良間島、久高島、沖縄島(ただし広いのでポイントがはずれるといません)
3位:数が少ないor密度が低いので見られないかもしれないのが口永良部島、小笠原父島・母島、トカラの中之島、与那国島
明るいうちに、餌になる果実をつけている木をさがしておきましょう。アコウやガジュマルやコバテイシやヤマグワなど亜熱帯の島では一年中何かしら果実が実をつけています。果実が少ない真冬には柔らかい葉っぱを食べることもあるのでハマイヌビワやガジュマルなどの比較的葉が柔らかい木も探して、枝の先端の葉がぎざぎざになってないかも見ておきましょう。餌場になっているときには木の下に食べかすやペリット、フンなどが落ちているので足下もしっかりさがしましょう。
桑の葉を食べたペリット イヌビワの葉を食べたペリット
食われた葉 液状のフン