AW97で記録が寄せられた都道府県のまとめです。環境庁自然保護局野生生物課編(1993年)の日本産野生生物目録で欠けていた、奈良県と広島県の観察が寄せられています。またAW98では山梨県の記録も寄せられています。
参考までに、環境庁自然保護局野生生物課編(1993)の日本産野生生物目録によるアブラコウモリの生息する県
記録がないのは、北海道・石川県・福井県・山梨県・滋賀県・奈良県・岡山県・広島県・佐賀県・熊本県・大分県・沖縄県です。
決して記録がたくさんあるわけでないのですが、山間部は生息していないかもしれません。都内は下町は多いけれど、オフィスのビル街などは少なそうです。(区や市の単位で見たときに0ではないと思いますが。)
埼玉県での一日の初認時刻の季節変化 その日に初めてアブラコウモリを見たのは何時かというのは季節によって変わります。あいにく東京では、このデータがあまりないので、埼玉の記録で、AW97とAW98をつなげてみました。夏は出現する時間が遅く春や秋は早いのですが、本当は日の入りの時間と比べるほうがいいですよね。多分単純に日の入りと平行にはなってないだろうと思います。やはりエネルギーを必要とする季節は、日の入りより早めに出かけないと・・・
7月初めから8月31日まで、千葉県であるねぐらからの出巣時刻と出巣個体数を、毎日記録して寄せてくださった方がいます。出巣しないのは雨の日です。8月半ばのある日に突然個体数が増えているのは、子どもが出てくるようになったのでしょうか。