From: Keita Ishizaki <keitai@fa2.so-net.ne.jp>
Newsgroups: japan.anime.pretty,fj.rec.animation
Subject: Re: Kamikaze Kaito Jeanne #40 (12/18)
Date: Mon, 25 Jun 2001 22:55:14 +0900
Organization: So-net
Lines: 280
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References: <9flo1e$kob$1@news01bd.so-net.ne.jp>
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石崎です。
hidero@po.iijnet.or.jpさんの<9gupha$s9d@infonex.infonex.co.jp>から
>佐々木@横浜市在住です。
こんにちわ。
このスレッドは、神風怪盗ジャンヌのアニメ版の設定を元に続いている妄想ス
レッドです。
そういうのに拒否感の無い人だけお読み下さい。
># 多分最終的には400本前後になるかと推測。
f.r.a.の記事数の記録を打ち立てるかも(笑)。
ちなみにこのスレッドの記事数は1年半で漸く200位。
>>> >>>★神風・愛の劇場 第123話『契約(前編)』
>あの屋敷では(物語上は)メイドさんは殆ど出て来ませんが。^^;;;
># 居ないはずはあるまい。(<- 出そうと企んでいるのか ^^;)
眼鏡っ子のメイドさんを何故か妄想してみたり。
某妄想のパターンだと、メイドさんと弥白様が…(以下略)。
>>> >★神風・愛の劇場 第124話 『期待』
>
>やった(仕掛けた)のですが失敗しました。(笑)
何となく、聖先生言うところの「お仕置き」を後でされたという妄想がもやも
やと…(爆)。
#ちなみに原作ではノイン×シルクというネタがあったよーな。
>>> >★神風・愛の劇場 第125話 『迷い牢』
>
>ええと、非常に判りにくかったとは思いますが、一応変身してます。^^;;;
>変身後なので結界の向こう側を掴めたという事で。
成る程、変身していたんですね。
コートの中でロザリオらしき物がある事を思い出した件で、その事をちらりと
考えましたが、その後もまろんのままだったので、違うのかなぁと。
>>> ★神風・愛の劇場 第126話『生存本能』
>
>どうやら昨夜は豹変していたらしい弥白様。
>稚空は女は魔物だと身をもって学んだ事でありましょう。(笑)
ちなみに夜の出来事に関しては色々と裏設定が(笑)。
>それにしても入れたり出したり忙しいですね、ミスト。
>何だかキャンディという形でエネルギーが循環している気がします。^^;
力を分離しなかった場合、仮の「器」たる今の身体の形態を保てないという設
定です。
#ミスト最後の話みたいな姿になってしまうと。
そして、その後でキャンディーを馬鹿喰いしているのは、ミストの予測以上に
消耗が激しかったという事で。
>★神風・愛の劇場 第127話 『雨のあと』
へろへろな話とあるので何事かと思いましたが、成る程。
疲れていると話が「低く」なるという事でしょうか(嘘)。
#なかなか「低い」話は書くのが難しいですよね。
結界用のお札を張ったのは当然シルクなのでしょうが、寝ている間とは言え、
ツグミさんに全く気付かれずに家中に貼った上に、朝食の準備まで整えていると
は、意外に出来る印象。
実は良く判っていないのは、結界に気付いた後にツグミさんが死に至る仕掛け。
ノイン達の会話によれば、悪魔が居る訳では無さそうですし、目の前でゆっく
りと死に至らしめる作戦であるのならば、ジャンヌ自身に殺させるという訳では
無さそうですし。
まろんがジャンヌの格好の時に服を脱がされたのは、ジャンヌとシンドバット
が弥白様のお屋敷に突入した時の話ですね。作中ではついこの間の出来事なので
しょうが、読者(と作者)に取っては既に一年前の出来事。忘れている人も多い
かも(笑)。
まろんちゃん(ジャンヌ)の態度から、以前誰かが脱がされた事がある事に気
が付いたらしいツグミさんですが、その事に嫉妬したりはしないのでしょうか。
フィンに操られていたとは言え、先にまろんちゃんに手を出したツグミさん。
昼間からジャンヌを押し倒して脱がそうとするなんて、意外と大胆。
でもそれは、以前見た「はしたない夢(ツグミさん談)」でのお相手がジャン
ヌだった事が大きく影響しているようで。
#ツグミさんは首筋が弱いのか(笑)。
紅茶が冷めている描写は、当然その間に何があったかを読者に妄想させる為で
すね(笑)。
#さぞや燃えたに違いない。
まろんちゃんが言った「変な趣味」とは、イメクラか何かなのでしょうが、ひ
ょっとして巫女さん萌え〜な世界とか(笑)。
意外にもノインの報告にフィンは冷静。
ツグミの事はそれ程関心が無いのか、それともその本心を隠しているのか。
#後者かな?
「我々が」人間界を攻めている積もりがないと言ってから、後で訂正したノイ
ンは、フィンの本心に気付いていて、それを認めようとしないフィンを気遣って
いるのでしょうか。
では、本編行きます。今回は短いです。
★神風・愛の劇場 第128話『処分』
●天界
アクセスの予想に反して、処分はすぐには言い渡されませんでした。
『楽園』内部の空間の上下に広がる大地の中心部にある、神の住む神殿。
その程近くにある建物の一室に、アクセスは入れられ、別名あるまでそこから
出ないように言い渡されました。
ここにいるのは一時の事と思っていたのですが、なかなか呼び出しはかかりま
せんでした。
とは言え、天使として生を受けた時から悪戯が過ぎて何度も懲罰を喰らってい
たアクセスの事ですから、軟禁状態そのものはそれ程苦痛には感じませんでした。
石造で固い木製のベットしか無かった懲罰牢に比べれば、この部屋のベットは
柔らかく、しかも部屋も広かったからです。
それよりも参ったのは、食事が稀にしか差し入れられなかった事です。
神の創造物である天使は、本来食事をする必要が無いと言われています。
天使の生命力の源である『聖気』、それは大気や日光から直接摂取する事が可
能だから。
真偽の程は不明ですが、そうアクセスは教えられています。
にも関わらず、天使達は三度三度の食事をしています。
それは、天使の前世である人間としての記憶がそれを求めているからだと教え
られました。
なので、仮に食事抜きであったとしても、天使が飢える事は無い筈なのですが、
お腹が空いたように感じるのは不思議でした。
*
こうして軟禁されて三日は過ぎたでしょうか。
アクセスは漸く部屋から出されました。
手枷をはめられ、連れられた先は大天使リルの執務室。
そこまではアクセスの予想の内でしたが、その先が異なっていました。
リルは、アクセスの手枷を外させると、人払いを命じたのです。
「さて、これで二人切りで話が出来ます。アクセス」
「それで? 俺の処分は決まったのか」
「消去刑」
リルがそう口にすると、アクセスの身体が一瞬強張りました。
実のところ、人の命を奪ったのであればいざ知らず、救ったのだから、何らか
の恩赦があるのではと、心の底で期待していたのです。
しかし、どうやらやはり『掟』は絶対なのか…。そう諦めかけた時、リルが意
外な事を口にしました。
「…との意見が正天使達の間では多かったのですが」
「へ?」
「今回の件は、貴方の人間界での実績に免じて、不問に付される事になりまし
た」
「本当ですか!?」
「貴方の処分については、この三日間議論されて来ました」
「…」
「本来ならば貴方は消去刑は免れなかったでしょう。事実、正天使以上からなる
幹部達の間では、その意見が大勢を占めていたのです」
「ならどうして」
「私を含めて、貴方の真の使命を知る者が反対したからです」
「真の使命?」
一瞬、何の話をされているのか判りませんでしたが、すぐにフィンの裏切りが
天界では一部でしか知られていない話である事を思い出しました。
「フィン・フィッシュを魔王の手から救い出す事。それは神様の強い意志。です
から、貴方の罪が赦されたのも、神様の強い意志が働いているのですよ」
これまでも魔界に堕ちた堕天使は居ただろうに、随分とフィンに熱心だな。
そうアクセスは感じましたが、口にはしませんでした。
「それじゃあ、俺は地上界に戻って良いのですか?」
「いいえ」
「天界に残れって事ですか?」
「いえ。地上界での使命は引き続き貴方にやって頂かないと」
「休暇なら良いです。地上界は今それ所では…」
「知っています」
「だったら…」
「神様が、貴方に謁見を望んでおられます」
「え!? 俺が?」
「はい。地上界で神の為に熱心に働く貴方に是非祝福をと」
驚きでした。
天界で神の姿を見る事が出来るのは、極僅か。
余程の優秀であると認められるか、功績を挙げた者のみ。
確かに苦労はしているので、会えるかもと以前来た時には思いましたが、処罰
を覚悟して来た今回、それが叶うとは思っても見ませんでした。
神に謁見出来る事が嬉しくない訳ではありません。
しかし、今はそれどころでは無いという思いもあります。
自分の一番大切な人達が地上にあって、今も戦いの中にある。
軟禁された部屋の中で、その事ばかり考えていました。
天界において、神に対する忠節の度合は天使によって様々ですが、天使として
の再生と、人間としての復活の機会を与えてくれた神に、それなりの敬意を持っ
ているのは確かです。
悪戯者のアクセスもその例には漏れず、敬意はそれなりに抱いています。
しかしそれは絶対のものでは無く、身近な者に対する愛情の方がその敬意を上
回っているのでした。
そしてそれは、天界の天使達の大部分を占める考えでもありました。
「アクセス? 嬉しくないのですか?」
リルに言われて、アクセスは我に返りました。
「いえ、そんな事は…」
「ならば、神様に謁見する準備を整えるように」
「準備って?」
「まず湯浴みをし、それから服装を整えることです」
「別にこの格好で良いです」
「神様に失礼ですよ。それに、神様が貴方に謁見されるのは今夜です」
「え〜。俺、急ぐんだけど」
「これっ。神様が謁見されると言うのにその態度は何ですか!」
「ですが…」
「貴方が急ぐ理由は判っています。ですが、貴方のパートナーをもう少し信頼し
ても良いのでは?」
リルの言う事にも一理はありました。
稚空とまろんが力を合わせれば、もう少し留守にしても大丈夫。
それより、神に会って色々頼みたい事、聞きたい事がありました。
その方が地上界で稚空のサポートをするよりも大事なこと。
そう、思い直す事にしました。
「リル様の言う通りです。俺が間違っていました。ですが」
「まだ何か?」
「俺、着替えを持って来て居ないのですが」
「…用意させます」
やれやれと言った表情で、リルは言いました。
*
リルによって正装させられたアクセスは、神の住む神殿の奥深くに入りました。
神殿には、儀式の時に何度か入った事のあるアクセスでしたが、ここまで奥に
入ることは当然初めてでした。
奥に進むに連れて廊下は次第に狭く入り組み、沢山の部屋があるようでした。
リルの説明では、その多くが書庫だとのことでした。
古今東西の知識が、ここには集められているのだと。
「ではここより先は、貴方一人で行きなさい」
「え…?」
「進むべき道は、神様が指し示してくれるでしょう」
リルの言う通り、指さした先の床が光っていました。
「でも俺は…」
「心配要りません。全ては神の導きのままに」
「良いのですか?」
「はい。神様は、貴方が一人で来る事を望んでおられます」
「判りました」
素直に光の指し示す方向にアクセスは歩いて行きました。
リルはその場に立ち、アクセスの行方を見守りますが、その姿はやがて廊下の
角を曲がって見えなくなりました。
「(今夜多分、貴方は天界の真実の一端を知る事になるのでしょう。貴方はそれ
を受け入れる事が出来るのでしょうか。それとも…)」
暫くの間、リルは物思いに耽っていましたが、やがて元来た道を引き返すので
した。
(第128話 完)
何とも中途半端な引きですが、力尽きました(笑)。
本編だと2/9頃です。…多分。
では、また。
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Keita Ishizaki mailto:keitai@fa2.so-net.ne.jp
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