From: hidero@po.iijnet.or.jp
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Subject: Re: Kamikaze Kaito Jeanne #40 (12/18)
Date: 8 Jun 2001 17:11:42 +0900
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佐々木@横浜市在住です。
<9flmlu$8u4$1@news01df.so-net.ne.jp>の記事において
keitai@fa2.so-net.ne.jpさんは書きました。
>>石崎です。
ども、こんにちわ。
# 第123話(前編)の記事が流れて来なかったので他所から発掘して
# フォロー記事を組み立てました。その所為でオリジナル記事とは改行位置等が
# 変わっている可能性があります。他意はありませんので、何卒ご了承の程を。
>> このスレッドは、神風怪盗ジャンヌのアニメ版に触発されて延々と続いている
>>妄想小説のスレッドですので、お好きな方のみ以下をどうぞ。
という事で。
>>>>> ★神風・愛の劇場 第121話『目覚め』
>> 見せないえっちの方が全開よりも良いのです(笑)。
真理ですね。(爆)
>> しかも、ツグミさんは相手に自分がどう見えているのか判らないので頭隠して
>>尻隠さず状態になっている可能性大(笑)
しかし、相手によってはわざと気付いていないフリで大胆な格好を。(ぉぃ)
>> ほっぺを「びろーん」だと別の作品になってしまいそうです(笑)
それは男の子×2でないと。(笑)
>>>★神風・愛の劇場 第122話 『素直さの理由』
>> 心の中のモノローグは、やはり問いかけの部分は画面上に文字で出力される演
>>出だったりするのでしょうか(違)。
フキダシの外側で、トーンの上にホワイトを乗せてからネーム入れて下さい。
# 何言っているだか。(笑)
>>嫌だったのかも。そう言えば原作で稚空にペットと言われて強く否定する場面が
>>ありました(笑)。
# リミチャン発動。^^;
>>★神風・愛の劇場 第123話『契約(前編)』
長い付き合い同士という事で稚空の心配事が自分から別なところに移っていると
感付いてしまう弥白様。稚空が自分を想ってくれる"想い"とそれは別な物だと
判っているのでつらいはずなのですが、それでも稚空を送りだそうとする。
弥白様って本当に健気なお嬢さんです。
# 新婚生活(違)に吹く透き間風という感じに見えなくも無い。^^;
## ところで、やはり弥白様のエプロンは、レースのふりひら袖付きの物
## (メイドさん風)だったりするのでしょうか。*^^*
# 稚空、女の家では携帯の履歴をマメに消せ。(笑)
基本的には自分の気にくわない相手への嫌がらせなのですが、その結果の
鋒先が何処に向いていくかはあまり考えていない様ですね>桐嶋センパイ。
やはり根底にあるのは個人的ストレスの解消らしい。^^;
それにしても深夜という事は今更帰宅するとは思えませんし、
今宵桐嶋センパイは御泊まりですか。
# 何か生活要具一式ぐらい置いてある様な気がしてきました。^^;;;;
ほころびが目立ち始めたまろんちゃんの強気ですが、稚空に指摘されても
きっと認めないんだろうなぁという気がします。
# 多分、そういう事を納得させられるのは都ちゃんだけかなと。
学校ではまろんちゃんと稚空が少しずつ関係修復を進めて…なのですが、
またしても結果として約束を違えてしまった稚空。
留守中何してたかバレたら永遠に名誉挽回の可能性は消えてしまいそうです。^^;
稚空と弥白様の許に届いた写真の送り主はどうやら佳奈子ちゃんの様で。
それが結果として弥白様をどういう行動に追い込んだのか、知っても
冷静で居られるのでしょうか。
# 冷静で居られそうな気もするのが困った所。^^;;;;;
# しかしどんな写真だったのかな。弥白様の場合は心当たりが有り過ぎ。(笑)
また、その事について話しているノインとミストの会話は微妙に
噛み合っていない感じがします。
妙にミストの視点が人間臭いのは幸せボケって奴でしょうか。(笑)
そして、あぅ〜。弥白様、また早まった事を。今度は稚空が素早く行動して
事前に阻止しましたが、どうもイケませんな。
どうやら遂に二人は一線を越えてしまった様で。
これで果たして弥白様は落ち着くのか、逆に人世に満足してしまうのか。
一方で都ちゃんの許に届いたのは桐嶋センパイの方の陰謀なのですが、
今度は都ちゃんvs弥白様になるのでしょうか。
# これまた遠慮が無さそうな対戦相手(違)です。^^;;;
>> 我ながら酷い展開だ(滝汗)。
全く。(笑)
# では次いきます。
★神風・愛の劇場 第124話 『期待』
●桃栗町郊外
朝、ツグミが目を覚ました時にはベッドには自分一人きりでした。
それが普通の事でしたから直ぐには何も感じませんでしたが、やがて
意識がはっきりして来ると昨日から来客があった事を思い出します。
ガウンを羽織って寝室を出ると、廊下には如何にも朝らしい匂いが
微かに漂っていました。それでツグミには全が何処に居るのかが
想像出来ました。覗いてみると案の定。
「お早う、全君」
「あ、お早うございまぁす。でも、まだ起きちゃ駄目です」
「え?」
「御飯の仕度が出来てから起こしに行くつもりでした」
「ああ、御免ね」
どうやら驚かせようと思っていたのだろうと想像出来ましたが、
今更寝て待っているのもどうかという気がしました。
「手伝ったりしない方がいいのよね?」
「はい。僕がやりまぁす」
「いいわ。待ってます」
これまでの事を考えると任せても特に問題は無いと思えましたし、
何より折角の好意ですから黙って受けた方が良さそうでした。
そこで顔を洗って着替えだけは済ませると大人しくリビングで椅子に
座って待つことにします。もっとも、ツグミが起きた時には殆ど仕度は
済んでいたらしく、然程待たされたとも思わないままに目の前に朝食が
並べられていきました。音、そして匂いから察するに料理二皿に
御飯と味噌汁という献立の様でした。絵に描いた様にオーソドックスな
組合せでしたが、それ故にツグミの頭の中にも容易に目の前の光景が
浮かびます。
「どうぞ、食べてくださぁい」
「頂きます」
一口食べてみて少なからず驚いたツグミ。それが匂いから想像した
料理よりもずっと凝った物だったからです。意外に思った事が
顔に出ただろうかと考えてしまい、結果として黙ってしまいます。
すぐに我に返ると全がじっと何かを待っているのだと気付きました。
そこで余計な考えを振り払い、感じたままの表情を見せます。
「美味しいわ」
「良かったでぃす」
「これはお父様仕込みなの?」
「ええっと、"今日の"何とかで見ました」
ツグミは少し考えてから、それがTVの料理番組の名だった事を
思い出します。今でも放送が続いているとは知りませんでしたが。
「随分と勉強熱心ね」
「そうでも無いでぃす」
この段階になっても全は食べ始める様子を見せませんでした。
「食べないの?」
「他のも食べてみてください」
どうやら全部にお墨付きを貰いたいのだと理解し、もう一つの皿の料理と
味噌汁にも手を付けてみます。
「上手ねぇ。ちゃんとお出汁取っているとは感心」
「有難うございます」
やっと納得したのか、全も箸を手にして食べ始めた様です。
実を言えば少々、朝の味噌汁としては旨みが出過ぎという気はしましたが、
きっと彼の家庭の味という事なのだろうと敢えてその点には触れませんでした。
食後の後片付けも全部引き受けると言って全は譲りませんでしたので、
これも任せてしまいツグミは楽というよりは逆に居心地の悪さを感じます。
もっとも、そんな自分を貧乏性かと省みて最後は笑ってしまいましたが。
そして片付けを済ますと、全は何時になく丁寧な礼を述べるとツグミの
家を後にしたのでした。
*
自分の家に向かって歩いていく途中で、全はずっと先の街角に佇む人影に
目を止めました。そしてそこへ一目散に走って行きます。
「ノイン様ぁ」
駆け寄ってきた全に向けて聖は指を一本立てる仕草で言葉を遮りました。
「人前でその名前は呼ばぬようにと言ったはずです」
「ごめんなさい…」
「まぁ、聞かれても今更困りはしませんが」
恐る恐る顔を上げた全の前には、特に怒っている様子もない聖の
涼しい顔があるのでした。それを見て安堵する全。余裕を持って眺めると
聖の格好は表向きの服装である事にやっと気付きます。
「お仕事でぃすか?」
「そうです。出がけに様子を見に寄ってみたのですが」
「…」
再び俯いてしまう全でしたが、相変わらず聖の表情は穏やかなままでした。
「別に気にしなくていいのですよ」
「僕は…」
「ほぼ予想通りの展開です。後は私の仕事ですから」
「…」
「朝食は喜んで貰えた様ですね」
「はい」
「満足しましたか?」
「…はい」
「では家に帰っていなさい。私は出かけます」
「はい。いってらっしゃい」
「行って来ます」
聖はそのまま歩いて全の前から離れて彼の昼間の職場へと向かいます。
その姿が見えなくなるまで見送った後、全は再び歩き出すのでした。
●オルレアン
夕方、都と共に帰宅したまろん。エレベーターを降りた所で都が言いました。
「明日もあるんだから忘れない様に」
「何が?」
「朝練じゃボケ」
「嘘、何で?土曜日だよ?休みでしょ?」
「大会一週間前なのに休む気な訳?」
「うぅっ…」
「そんな暗い顔しなくたって、日曜は休みよ、一応」
「良かったぁ」
安堵の溜息をついてから暫くして、まろんは都の言葉を反芻します。
「…一応休みってどういう意味?」
「先輩達は自主練するみたい」
「みたい?」
「話しているのを小耳に挾んだのよ」
都が話しているのを聞いたという相手…数人の先輩達の名前から
顔を思い浮かべながらまろんは頷いていましたが、やがて気付きます。
「あ、全員今度の大会の選手じゃん」
「気付くのが遅い」
「都も出るの?私も出ないとやっぱマズいよね」
今度は都が暗い顔をして暫く黙っていました。
「どうしたの?」
「私は多分行かない」
「え?何で?」
「小耳に挾んだって言ったでしょ。声を掛けられた訳でも、誘われた訳でも
無いのよ」
「それはそうだけど…」
大きな溜息をついて都が続けます。
「結局のところ、私達は出ても出なくてもカドが立つんだけどね」
「…そっか。そうだよね…」
「ま、明日誘われれば喜んで出るけどさ。望み薄」
「それとなく聞いて見ようか」
「よしなって。それにさ」
「ん?」
「正直休みたい気分も少しね」
都はそう言ってまろんに舌を出して見せました。
「ははは。そうだね」
「じゃ、そういう事でまた明日」
「うん。じゃぁね」
こうして都と別れて家に戻ったまろん。
真っ先にした事はベランダに出る事でした。廊下で呼び鈴を押してみれば
すぐに確かめられる事なのですが、都が見ている様な気がして少し
恥ずかしかったのです。
しかし、ベランダ越しに覗き見た隣の部屋は真っ暗のままでした。
「荷物、取りに戻ったのかな」
そうは思うのですが、正直がっかりもしていました。今日は居ると
言っていたのに。そのまま見ていても仕方ありませんでしたから、
部屋に戻ると着替えを済ませて夕食の仕度をします。
ちょっとした思い付きでクリームシチューにして見ました。
無意識のうちに多めに作っていた事に気付いたのは出来上がってからの事。
まろんはちょっと呆れて一人で苦笑するのでした。
仕度が済んだ後にもう一度ベランダから隣を窺いましたが、やはり留守。
一人で食事をして後片付けを終わらせてから、また覗いても留守。
入浴を済ませて、寝巻と部屋着のどちらにするか迷って結局は部屋着を
身に付けました。その頃になっても隣は留守のまま。
何となく雑誌を眺めたりして時間を潰していました。
そろそろ寝ようかという時刻になり、パジャマに着替えます。
戻った気配はありませんでしたが、それでもベッドに横になる前に
もう一度ベランダに出てみました。家に戻った時からすこしづつ俯き始めて
いた気分が、ここへ来て一気に上向きに戻りました。怒りの所為で。
部屋に戻ると隣との間の壁を思いっきり蹴飛ばして一言。
「馬鹿!」
明日は絶対一人でツグミの家に行ってやるから。
まろんはそう決意するとベッドに飛び乗って布団を乱暴に被るのでした。
(第124話・完)
# 何となく補完話にしかなって無いな。^^;
## 2月11日金曜日終り。
では、また。
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■■■■■■ 佐々木 英朗 ■■■■■■■
■■■■ hidero@po.iijnet.or.jp ■■■■
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