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あずまやANNEX 「蒲田行進曲」ネタバレボード

99年初演時のログでございます。


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ありがとうございました!  ようこ@管理人  04月23日(金)04時20分29秒

さて、いよいよ終幕です。
この書き込みをもちまして、本掲示板は書き込み不可とさせて頂きます。(閲覧は可能です)

ご参加下さった皆様、ありがとうございました!
こんな沢山の皆様に、こんなに充実した書き込みの数々を頂けるとは思ってもおりませんで、もうただただご参加下さった皆様に感謝するばかりです。私自身、皆様のレポを嬉しく読ませて頂き、さまざまな感想や解釈に、なるほどと頷いたりそんな見方があったのかと感嘆したり、この上なく楽しませて頂きました。この「蒲田行進曲」のお芝居を一緒に楽しむことが出来て、とても幸せでした。
読んでいて下さった方、書き込んで下さった方、参加して下さった全ての皆様に心から感謝いたします。本当に本当にありがとうございました!

それではまた!


ひとこと。  サトウ  04月23日(金)01時18分45秒

一言だけお礼がいいたくてきました。
ほんとにこの場を作ってくれたようこさんに感謝してます。
舞台をみては泣き、ここの掲示板をみてはまた泣く毎日でした。
また再演のときにここでみなさんと再会できることを願いつつ。


感謝の言葉  くう  04月23日(金)00時00分14秒

もう4月も終わるのですね。早かったなあ。こんばんわ、くうです。
蒲田に対する感想や感慨などは、もう言葉にはできなくなってしまっているので
書きあらわすことはできないのですが(海馬結局役立たず(笑))
この掲示板への言葉は出てきます。
ほんとうに楽しかったです。ありがとうございました。
たくさんの方々のご意見を読むことが出来て、ほんとうに幸せでした。
臨場感あふれるレポや心打たれる感想を拝見し、
そして舞台の熱い鼓動を思い出して泣いてみたり(笑)。

こんな素晴らしい場を作って下さったようこさんに感謝!です!
そして熱く書き込みをしていた同志(勝手に同志に)のみなさま、
ほんとうにありがとうございました!

来年の再演を願いつつ。
たくさんのひとが蒲田をみれることを祈りつつ。
またね!


好きなシーン  ようこ  04月22日(木)23時42分05秒

私も最後に「好きなシーン」書きます〜。

●小夏「ルビー」の殺陣
小夏もいいし、横山さんの(多分)以蔵に目を奪われまくりでした。かっこ良かった。ヤスの登場シーンも好き。

●夜明けのスキャット
階段落ちの説明の時に「ぱ〜ら〜ぱ〜ぱ〜らぱ〜らら」と歌い踊る”映画屋の狂気”な銀ちゃんが好きです。

●「すいません」
ヤスが小夏を押し倒すシーンで、最後に我に返るとこのヤスがとても好きです。
その次の「まったく困った本官だよ」も。あの小夏がヤスを抱く構図が好き。ちょっとピエタを思わせる(考えすぎ?)。

●西部劇ダンス
剛くんが実に楽しそうに踊ってるてとてもかわいい。「バン」「バン」って口で言ってて。ここをはじめ、バックに団体ダンスが入る時に、キャストのみんなが毎回きちんと丁寧にやってるのがすごく良かったです。

●「私にも言ってください、気にするな、お前には俺がついてるって」
小夏の台詞。小西さんの言い方がまた泣けるのだ。私の泣きポイントその1。

●ラグビー部登場
「翼の折れたエンジェル」の2コーラス目で登場する皆様。素晴らしい。もうやられた〜って感じでした。歌の最後のヤスのくねくね振りもかわいくて好きです。

●銀ちゃんと小夏の別れ
銀ちゃんの「友よ」からはじまる口上、小夏の台詞、銀ちゃんの「君だけに」から殺陣、結婚式の口上。銀ちゃんのさびしくてカッコいいシーン。私の泣きポイントその2。泣けて泣けてしょうがなかった。終演後頭の中を「君だけに」がぐるぐるすることも多々。

●小夏を罵るヤス
もう何度もいろんなとこで書いてますが(笑)、不意にヤスの表情が変化するのが見てて快感でした。殴った一瞬後に「どうしたの髪型」とか間髪いれず台詞のトーンが戻るところとかの壊れてる感じがとても好きでした。
あと、あたしのことどう思ってる?と聞かれたヤスの「どうって。俺に何があるの。ぶったたかれて500円、(略) その俺に、何かあるか?」の台詞の、剛くんの、自嘲めいた笑い加減の台詞の言い方が大好きでした。今でも時々その口調を思い出します(大丈夫かアタシ)。
そして小夏を振り切って銀ちゃんに電話をかけるヤス。下で藍さんも言ってますが、銀ちゃんにすがらずにはいられないヤスが切ない。私の泣きポイントその3、この芝居最高にキたとこです。

●階段落ち
撮影現場にあらわれるヤスの横顔。階段落ちに向かう瞬間の笑み。後ろ姿。階段上で斬られるシーン。銀ちゃんの叫び。ここの「アメージング・グレイス」がまたいいんです。

●ラストシーン
写真撮影のシーンが好き(ここの剛くんって何かやりつくしたような顔をしてるんですよね(笑))。解釈は色々あると思いますが、私はハッピーエンドとしての解釈が好きです。望めばどんな夢もかなうキネマの天地、って感じで。

小夏のマネキンのとことか猫助と銀ちゃんのシンクロシーンとか「いくよいくよどんどんいくよ」とか「はいOK銀ちゃんかっこいー!」とか、他にもまだ一杯あるんですが、ここらへんにしときます。
書きだしてみたらいっぱいあって自分でもびっくりしました。幸せなことだと思います。最後は月並みなコメントになりますが、とても楽しかったなあ、うん。  …以上!(笑)


3月27日公演  ようこ  04月22日(木)03時53分39秒

一ヶ月も経って今頃〜(笑)
3/27の昼と夜を見ました。この日の剛くんはすごく気が入ってた感じがしました。長丁場の最後の所など、迫ってくるものがありました。さて、全体の感想についてはページの方に書きまくっているのですが、27日の公演の「こんなことありました」ネタをちょっと書きます。これが書きたくてここCLOSEしてなかったんです(笑)。いつものごとく、台詞とかは正確じゃないです。

<演出が変わっていた部分>

●開演前の「携帯切ってね」注意
昼公演では大前さん出てきませんでした。夜公演では座席についての説明はありましたが(当日のお客様を普段より多く入れたようです。一階席の壁際にも立ち見のお客さんがいました)、携帯についての注意はなく、かわりに劇中の撮影シーンで春田さんがやおら客席に向かって注意、「携帯を鳴らした方は私が降りていって犯します」(ひー!(笑))という台詞が。

●「伊豆がどうした?」
最終公演では「UFO」のイントロのメロディにあわせて「血(つ)っ血っ血っ」とフリつきで、しかもトメさんや猫助も一緒に踊ってました(笑)。

●これは20日に既にありましたが、階段落ちにトメさんともう一人が次々指名されて怯えるとこ、2人で親亀子亀のよーに重なって震えるようになってて面白かった。

●「マネージャーの方がウケてんじゃねぇのか?」(by銀ちゃん)
この日、「翼の折れたエンジェル」のバックのラグビー部員として錦織さんのマネージャーの佐藤さんが加わってて(ダンスも見事マスター。しかもなんか他の人に邪険にされてるキャラだし(笑))、名乗りシーンもあって少年隊のファンの方に大ウケでした。

●態度を変える猫助
台詞増えてました。詳細はつか事務所の猫助日記に載ってます(笑)。銀ちゃんに「だから!苺はちょっとで!その他の諸々!諸々!」と思い切り首を振られて引っ込んだあと後ろからだーっと舞台に戻ってきて銀ちゃんに「ホセとかじゃなくて日本人の芝居しなさいよ!だからマクベス根性が抜けないのよっ!」とニッキの次作の舞台ネタでツッコみ、ヤスに「島に帰って親孝行しろ!」と振られたあと、小夏にも振るのを要求する、という。
横断歩道の場所を聞かれた時も「そこです、ホセ」と答えてた。

●「俺は笑えないよ」
銀ちゃんと小夏が大ウケする時に2人とも鼻の両脇に両手の親指をくっつけて指を開いて笑う(やってみてください、マヌケだから(笑))という仕草をします。ヤスが言ってみた時も小夏がぎこちなくそれをやって、ヤス「…無理してるもん」と拗ねる。

●「君だけに」
昼には植草くん、夜には東山くん(with森光子さん)が観劇にいらしてて、客席の期待通り、曲の中でニッキが彼らに視線をやりながら歌ってくれました。ずーっと植草くんを見ながら近づいていって、キメのとこでは違う方に手をさし述べてみせてました(笑)。

●ヤスと小夏
長丁場のところ、今までも台詞を言いながら微妙に左右の位置変化があったのですが、ヤスに責められながら小夏が舞台奥に移動、座ったままの状態の小夏をヤスが「前出ろよ!」と舞台手前までひきずり出すという動きが追加。ここも好き。

●小夏逆襲
修学旅行ではじめて外人見たって言ったけど6才でアメリカの軍事裁判にかけられたんだろ!というツッコミの他、さっき見せた頭の傷はあんたのお母さんがつけた傷だよ!というのが増えてました。
小夏が「お願い捨てないで…」と嘘泣きするシーンも追加。そのあと「思い出がムサくなる」の前、ヤスが「次は何だよ!」小夏「何だって何だよ!」「次のセリフだよ!」「「思い出」だよ!」ってのが入ってました。昼見た時は剛くん台詞忘れたのかと思ってて、夜も同じ台詞があってやっと追加だと気付いたのでした。

●階段落ちの後
スポットで照らされるヤスに階段の上から「上がって来い!」と叫ぶ銀ちゃん。銀ちゃんを照らすライトは昼公演までは赤だったのですが夜公演では白いライトに。

<千秋楽最終公演のお楽しみサービス>

●登場してすぐ、ターンする銀ちゃん
夜公演ではとうとうバック転が出ました。

●JACの殺陣大盤振る舞い
特別出演山本さんが出てくる所、それから銀ちゃんがボコボコにされるところの殺陣が長く派手になってました。JACのファンの方とおぼしきお客さんから拍手が。

●カーテンコール
いつもは全員で何回か出てきてくれるのですが、この日は二回目からメインキャスト3人に。そして一番最後にまた全員で出てきてくれて嬉しかった。なんと銀テープが客席に発射されてびっくり、コンサート会場のようでした。錦織さんのご挨拶もありました(猫助日記参照)。JACの方々について「はじめは怖いと思っていましたが実際会ってみるとたいしたことないなと…」という台詞にみんなが錦織くんに襲いかかる、というコント仕立て(笑)。鳴りやまない拍手に再び全員で登場「僕たちの打ち上げの都合もありますし…」と最後のご挨拶。「近いうちに同じメンバーでお会いしたい」と言ってくれました。

以上!ずっと気になってたんだけどやっと書けました〜!(笑)


このシーンが好き!(ミーハーモード)    04月22日(木)01時24分02秒

 管理人さんから暖かいお言葉を頂いて、ホッとしている藍です。
 推敲する力も残っていないといいながら、一度火がついたら止まらない、ってことで、今度は思いっきりミーハーモードな感想を。(そうは思えないでしょうが、下のヤツはアレでも私にしては真面目に書いたんですよ…ハハハ…)
 それでは、とにかくこの場面が好きだよぉ!と叫びたいので、思いつくまま挙げていきます。

 ●『夜明けのスキャット』に合わせて階段落ちを演じる二人
 そう、ここ好きなんですよ。音楽に合わせてニコニコしながらスローモーションで階段落ちを演じるんですけどね、なんかヤスも銀ちゃんも楽しそうで息が合ってて、でもメロディのおかげで哀愁もあって、あぁいつもこんな風に仲がいいんだろうなぁと思わせてくれます。倒れたヤスが、ヤレヤレって感じで起き上がるところもいい。
 クライマックスで銀ちゃんにヤスが電話をする場面なんかもそうですが、今回の蒲田では、オリジナルではない既存の音楽(歌謡曲?)が、非常に効果的に使われているなぁと感じました。

 ●階段落ちの予習?ってことでスイカが落下
 驚いて固まっちゃってるヤスの表情がいい!かわいい!脇でチャリラリ踊ってる銀ちゃんもいい味だしてます。
 この季節に毎回スイカを丸ごと1個使うのかぁ、いくら位するんだろ、なんてバカなことを考えたりもしましたが、水槽に納まりきらず床を汚す破片や汁、徐々に漂ってくるスイカ特有の匂いに、高いところから物が落ちたらどうなるかということを思い知らされるんですよね。嗅覚への直接的な刺激は、空間を共有していればこその効果なので、観劇初心者の私にとってはインパクト大でした。

 ●「困った本官」
 ドタバタに近いコミカルなシーンから、急にトーンが変わるんですけど、この時の小夏とヤスの表情がいいんですよ。特に私は、魂持って行かれたみたいに虚脱し、ほとんど放心状態か?という感じのヤスの顔が大好きで、割と後ろの席で見ているときなど、オペラグラスの誘惑に勝つことができませんでした。表情だけに限って言えば、もしかして一番好きなシーンかも。

 ●『翼の折れたエンジェル』
 「俺のこと少し好きになってくれた?」のあたりも含めて大好きな場面ですが、それにしても小夏さん、貴女の好みって一体…(笑)
 私はもともと剛くんの声が非常に好きでして、特に歌声は柔らかくて優しくて、凹んでいるときなどに聞くと、癒されるような泣きたくなるような、そんな気持ちになったりもします。(別な意味で泣きたくなることもないわけじゃないですが…ハハハ…)。まぁそんな人間の言うことなんでアレですが、今回のデュエットはかなりイケてたんじゃないでしょうか。剛くんが歌うときには、主旋律をしっかり流してくれたというのも勝因の一つか?ガイドがあれば歌えるんだから、耳は悪くないぞ。小西さんソロの時にはガイドの音量が絞られてたのには笑いましたが。
 ともあれこのデュエットは実に自然な流れでしたし、お遊戯のような振り付けも微笑ましく、小夏もヤスも可愛らしくて、見ている方まで嬉しくなってくるようなシーンでした。(バックダンサーの方々も壮観)

 ●小夏の母親を演じるヤス
 ヤスが演じる色々な人物のうち、このお母さん、なんか目に浮かんでくるようで、重いシーンのハズなのに笑えました。「うち米食べないのー」というあたりが特に。ヤスさんなかなか芸達者です。
「おかしいよなー」と笑いながら、一緒になって笑う小夏をいきなり殴りつけるところはとても怖い。それも含めて、一連のシーンの中でも特に印象に残る部分でした。

 ●小夏キレる
 耐えていた小夏が、ついに切れるというこの場面、初日よりだいぶ長くなったんですね。剛くんが一息付くのに時間が必要だったということかもしれませんが、私はこのシーン結構好きでした。クサナギヤスが妊婦の腹を蹴っても嫌味にならないってのは確かにその通りなんですが、ひたすら小夏が耐えてると、ヤスじゃなくて小夏が不自然に見えてきちゃうんですよね。小西さんは剛と同じくらい身長があって、少なくとも外見上は現代的なカッコイイ女性ですから、そういう人がただひたすら受け身でいると、観てるこっちが居心地悪くなってくるんですよ。反撃の内容は的を射ているし、ユーモラスでもあって、小夏の聡明さを伺わせます。この場面では実に小西さんが生き生きとしていて魅力的でした。(剛くんのお腹が見られて良かったというわけでは決して…イヤ、ホントに…)

 ●銀ちゃんに電話をかけるヤス
 刻々と迫る階段落ちを前にして、「やめて」とすがる小夏を振り払い、銀ちゃんに電話をするシーン。「俺、どうしたらいいかわからないんです。俺、怖いんです」とトレーナーのすそを握りしめ、涙ながらに訴えるヤス。セリフの流れからすると小夏を失うのが怖いと言っているのでしょうが、今まで一度も口にしなかった階段落ちの恐怖、一人死んでいくことへの怖さを訴えているようにも聞こえます。自分を死に追いやる原因を作った当の本人に縋るヤスの姿から、ヤスと銀ちゃんのつながりの強さを感じ、また、それまで今一つピンと来ていなかった「階段落ち≒死」ということも明確に伝わってきて、強くこみ上げてくるものがありました。最も印象に残ったシーンの一つです。
「俺じゃないんだよ。銀ちゃんなんだよ。お前に必要なのは」と小夏に静かに語りかけるところも胸に迫ってきます。ただ、小夏の身になってみると、「え?そうなの?」という気も(あとから)ちょっとだけしましたが(観てる間は特にそうも思わなかったんですけどね)。銀ちゃんがいなきゃダメなのはお前の方だろって感じが無きにしも非ず、です。

 ●そして階段落ち
「生きて帰ってくることはないと思いますが…」と言うヤスの微笑み。「本官も希望に向けてスタートするのであります」という最後の言葉。混乱から脱却し、階段落ちへ臨むヤスは、自分が信ずるもの、愛する者のために、片道分の燃料を積んで飛び立っていく特攻隊員にも似ているような…。(戦争を知っている世代の方に怒られるかな)
 銀ちゃんに電話をかけるシーンから、赤ん坊を抱いた小夏を交えてポーズをとるラストまでは、一連の流れとしてとらえてしまうので、どこが一番好き、というわけではないんですが、とにかくこのあたりはセリフの一つ一つが胸に迫って、泣けない私でもこみあげてくるものがありました。

 その他にも拳銃持って踊るシーン、熊本のお母さんとの電話、『君だけに』を歌いながら立ち回りをする銀ちゃん等々、好きな箇所を挙げていったらキリがありません。長々と書き込んだ上に結論はそれかいって感じですが、このお芝居全体が大好きだってことなんでしょう。身近な人にも観てもらいたくて、チケット代を負担してまで母親と友人を連れていってしまったくらいですから。
 本当にいいお芝居をみせて貰いました。観ることができて幸せでした。お芝居に対する漠然とした苦手意識を解消することができたのも収穫でした。
 剛くん、錦織さんは既にそれぞれ映画や新しい舞台に取り組んでいるというのに、私はいまだにこの舞台の余韻から抜け出せないでいるようです。でも、ここでこうして言いたいことを言えたんだから、そろそろ次のステップに進まなきゃね。ようこさん、発散の場を与えてくれて有り難うございました。さて、次は吾郎さんの舞台を見に行くぞ(笑)


業務連絡  ようこ@管理人  04月20日(火)04時28分22秒

藍さんはじめまして、いらっしゃいませ。長文大歓迎ですよ〜。ありがとうございます!

さてこの掲示板、「のばなし」の方には閉鎖期限を4/20頃、と書いておりますが、実際の閉鎖作業は22日夜の予定です。理由は私が3/27観劇時の細かいネタをもうちょっと書きたいなーと思っていて、でもまだ書けてないからです…ってまだ書くつもりか私(笑)。
という訳で言い残したことのある方がいらっしゃいましたらまだ間に合いますので(笑)何か書いてってやって下さいませ〜。


今頃になって感想です(しかも長文(泣))    04月20日(火)00時17分23秒

 はじめまして。皆様の感想をずっと読ませていただいておりました。もうひたすら感心するばかりで、私なんぞが出る幕ではないよな、などと思っていたのですが、でもでもやっぱりなぁ…ということで、今頃になって書き込みさせていただきます。(それもかなり長文です、すみません)

 最初に自己申告しておきますが、私は演劇というものに漠然とした苦手意識を抱いておりまして、今回もクサナギさんが出るんじゃなかったら、絶対自費で見に行ったりはしないと胸を張って言える(←胸張るな!)、演劇ファンの方からするとミーハーの一言で片づけられそうな人間であります。
 また、以前に演じられている蒲田行進曲については、映画をほんの少し(小夏が雪の中で倒れるシーンからラストまで)見たことがあるだけで、粗筋とキャストくらいは知っていたものの、原作も読まず、予備知識をほとんど持たない状態での観劇となりました。

 前置きが長くなりましたが、そんなこんなで、大きな期待と多少の不安を抱えて迎えた大阪初日。幕が上がって、スカートを翻して歌いながら立ち回りをする小西さんを見たときには、正直言って呆気にとられました。小夏が沖田総司を演じているという設定がわからなかったせいもありますが、うわ、そんなに足上げて、スカートの中見えちゃうよ、などという下品な事を考えつつ、半分口を開けたままぼーっと舞台を眺めるばかり。その後に続く、中村屋と銀ちゃん、監督と若山先生のやりとりのあたりも、悲しいことにネタがわからず笑えない。ピアノの上で立ち回りって何のこと?なんで「キャラメル」の反対が「到来」になるんだ?等々、頭の中は疑問符だらけ。周りの人が結構笑っているだけに、取り残された気分にさえなりました。監督さんのセリフが聞き取りにくかったこともあって、目の前で繰り広げられるドタバタを呆然と眺める状態に陥り、普段からノリがいいとは言えない私には、やはり舞台は合わなかったんだろうかと思い始める始末。
 ところが、小夏が銀ちゃんに妊娠を告げるシーンからはそれまでとは打って変わったようにお話に引き込まれ、気持ちが舞台から全く離れることなくラストまでグイグイと引っ張られていきました。二時間半近い上演時間も長いと感じることはなく、また何度でも見たいと思わせてくれるお芝居でした。
 
 その後、東京公演も何度か観る機会に恵まれたんですが、大阪と較べて銀ちゃんがパワーアップしてるなぁとか、小西さんがずいぶん上手くなってるよぉとか、銀ちゃんとヤスのつながりが感じられるようになってきたなぁというあたりは、結構皆さん共通の感想のように思いますので詳しいことは省略。
 とにかく大阪初日ではヤスの一人主役だねと感じ、嬉しくもありこれでいいのかなぁと疑問にもなり、だったんですけど、舞台とは変化するものなんだなぁと思い知らされた次第です。

 クサナギさんの演技については、どう語っていいものやら…。とにかくすごい、圧倒される、なんだかわかんないけどスゴイ、やっぱり天才と言うしかないのか!という感じで、コギャルだってもうちょっと語彙あるだろうと自己突っ込みを入れたくなるような状態であります。(お芝居の最中はスゴイと思う余裕もなく、そこにいる「ヤス」を観ていたんですけどね)
 もともと私は、『成田離婚』をぼんやり見ていて突如クサナギさんにハマった人間なので、彼の演技は高く評価しているんですが(←何様だ、お前)ここまでスゴイとは思っていませんでした。(こう言われるのクサナギさんどうやら不本意らしいんですけどね、生で演技するの見たこと無かったんだから、予想できなかったっスよ)
 演技とはいっても「演じている」という感じではなく、ただヤスとしてそこに在るという印象を受けるんですよね。そしてそのヤスの気持ちが痛いほど伝わって来る。それは彼の表情によるものか、喋り方のせいなのか、身ぶり手振りのせいなのか、それらが複合してのことなのか、理由はよくわからないんですけど、とにかく「伝える力」が非常に強いんだなぁと感じました。(この辺、みなさんの感想と完全にダブってますね)
 やはり私には、クサナギさんについて上手く語ることができないようです。皆さんの感想をウンウンと頷きつつ読み、「同じだよ〜」というだけで十分なのかも。特に、別ページの「蒲田行進曲感想(剛くん中心モード)」には私が言いたかったことがほとんど書かれていますので、そちらの方を読んでいただければ…(って、オイ!>自分)(ようこさん、ゴメンナサイ)

 ええと、気を取り直しまして……東京公演の期間中に原作本を読んだので、その時に感じたことをちょっと。

 主要な登場人物や粗筋は変わっていないし、似たようなセリフも随所に出てくるんですが、今回の舞台と小説はまったくと言っていいほど別物。特にヤスと小夏はほとんど別人。大阪初日の時点でも「シワだらけの赤茶けた顔」なんて、舞台上の誰よりも白い顔で言われても困るよなぁ…とは思っていたんです。で、小説を読んで、大部屋の何たるかが少しわかったような気になって、これは違うよなぁとつくづく。クサナギヤスは情けなくて可哀想でバカで純粋で酷薄な顔も持ってて、でも決して卑屈ではなく、むさ苦しさ、辛気くささ、小狡さとは無縁です。ついでに半端なインテリ臭さも皆無ですが(むしろ白痴系?)
 そんなわけで、ヤスは大部屋役者(←あくまでも小説にあったような)ではなく、スターの付き人兼エキストラをしながらチャンスを待っている青年のように見えましたし、階段落ちも「大部屋がスターになれる唯一の機会」というより、夢も希望も未来もある青年に降り懸かった理不尽な災厄のように思えました(とはいっても半ば自ら望んだことではあるんですが)。

 筋立ても小説よりシンプルで、大部屋とスターの主従関係がどうこうというよりは、銀ちゃんとヤスと小夏の三角関係の話に重点が置かれているなぁと感じました。その三角も小説では逆三角形になっていて、小夏とヤスの結婚は降嫁にも似た出来事でしたが、今回は銀ちゃんを頂点としてヤスと小夏で底辺を作る三角形に見えるんですよね。だからヤスと小夏がお似合いのカップルで、非常に微笑ましい。可愛らしすぎて、下手をするときょうだい(姉と弟だったり兄と妹だったり)のように見える場面もあります。デュエットの後、二人で手をつないでいるところは親に叱られている子供達のようだし、後半の長ゼリフの中には、親に捨てられて途方に暮れ、同じ境遇の者に向かって当たり散らしているように感じられる部分もあります。注射を打ったり離陸したり、結構際どいセリフもあるのに、どうもあまりセクシャルな感じは受けないんですよね。「困った本官」のところなどは宗教画のように神々しく、ヤスを後ろから抱きかかえる小夏はまさに聖母の面持ち。

 ヤスと小夏がきょうだいなら、銀ちゃんとこの二人のつながりには、親子関係に通ずるもがありますね。ヤスと小夏が銀ちゃんに向ける想いからは、生物学用語でいうところの“刷込み”に近いものを感じます。ヤスは映画という世界に孵化したとき、「オレがついてる」という銀ちゃんの言葉によって刷込みを受け、小夏は14の時に「お前のために世界と戦える男になる」という銀ちゃんによって刻印づけられたのでしょう。とっさに「銀ちゃんメダル」と言ってしまう小夏、死を目前にしたとき、自分を死地に追いやった当の本人である銀ちゃんに縋ってしまうヤス。彼らが銀ちゃんに抱く、理屈では説明できない執着から、そんなことを感じたのでした。

 親子関係といえば、小夏の家族とヤスの家族もかなり重要な役割を担っていますね。ヤスの口から語られるだけで、実際に舞台上に現れているわけでもないのに、主要な登場人物のように感じられます。ヤスの母と義姉のシーンが削られたのはちょっと残念でもあるんですが、実際に役者さんが演じるよりコメディぽくならないで良かったかも。(シリアスなシーンだったのかもしれませんが、あの体型の男性が演じるとなると、どうしてもねぇ…)
 バランス的には笑えて息を抜ける場面も欲しいんですけど、それは猫助さんのところが長くなっていったことで十分。

 後半の長丁場は観る方もエネルギーを消費したような気がします。まわりの席からはすすり泣きが聞こえ、息継ぎができずに咳込んじゃう人までいましたから。残念ながら私は映画やドラマを観ても泣けないタイプでして(子供の時に『ラッシー』を観て泣いたのが唯一の例外)、涙をこぼすまでには至りませんでしたが、「臨月の今になって…」という小夏のセリフあたりからこみ上げてくるものがあり、甥っ子のマコトについて語るところでひどく心が揺さぶられました。障害児であるマコトのエピソードについて「泣かせの手段」という感想を持った人もいたようで、そう言われればちょっとあざといというか、クサイというか、そんな風にも取れるかな?とは思ったんですよね。でも、そんな「泣かせる話」には真っ先に反感を持つ(バラ珍も「家族会議」も苦手な)私が、割と素直に受けとめたってことは、泣かせることを目的にしているわけではないんじゃないか…とも感じたんです。ちなみに「マコト=ヤス」の構図は、そう言われればそうかもね、という程度で、舞台を観ているときには気が付きませんでした。
 で、じゃぁマコトのエピソードはなんのためにあんなに長く語られていたのかと言われると、悩むところではあるんですが、私は構図の転換のためというか、ヤスのメタモルフォーゼのためというか…もしかしたら前にるみさんがおっしゃっていたことと似ているのかもしれませんが、そんなことを感じたんですよ。そしてあの話のおかげで観客(というか私の)気持ちも変化していってるんですよね。上手く説明できるかどうかわかりませんが、マコトの話のちょっと前から辿ってみます。

 小夏の家族に対するヤスのポジションは、不当に虐げられた被害者であり、その怒りは概ね正当なものです。ヤスが小夏を罵倒する場面では、矛盾する感情を混乱のままにぶちまけているように思えますが、ヤスの怒り、苦しみ、やりきれなさはストレートに伝わってきます。痛いほど伝わりすぎて、出口が見えなくて苦しくて、「どうしたらいいの、教えてよ」という小夏の言葉はそのまま観ている私の心の声でもあります。その問いかけに対し、前とはうってかわって静かな声で語り出すヤス。両親をはじめ親戚中に喜ばれ、赤ん坊の誕生を心待ちにされて、でもその子は自分の子供ではなく、本当のことは言えずに騙し続けるしかなくて……被害者だったはずのヤスが、自分の家族に対しては加害者になってしまうという逆転の構図がみられます。本来は半分以上小夏が背負うべき罪なのに、ずっと一人で抱え込んで、最後の最後まで言えずにいたヤス。罪人としてのヤスの辛さ苦しさが、沁み入るように伝わってきて、胸が苦しくなります。

 マコトは最初、あまりにも汚れなくて無垢であるが故に、もっともヤスを苦しめ罪を責める存在として登場してきたように思えました。(障害を持つ子供=無垢という発想は安直で俗っぽいかもしれませんが、マコトを演じてみせるヤスの口調から得られるイメージが無垢そのものだし、電車の中を走り回って憎まれ口を叩く子供よりは、やっぱりねぇ…)
 母親にしても義理の姉にしても、大人であれば事情を説明してわかってもらうことも可能です。しかしマコトには決して言えないし、話したとしても理解されるはずもない。解決の糸口さえ見えないヤスの苦しみ。ところが、ヤスを責める存在であったはずのマコトが、まるで罪を背負っているかのように苦しみ怯え、涙を流す。ヤスはそんなマコトに向かって「ねぇマコト、なぜ泣くの」と繰り返し語りかけ、いつか共に歩くことを約束する。この時のヤスは被害者でも加害者でもない存在へと変容し得たのではないでしょうか。汚れなき子供であるはずのマコトが苦しみ流す涙のおかげで、ヤスが罪人でなくなるという過程から、キリスト教における贖罪の概念に似たものを感じました。そして同時に、観ている側の胸の痛みも多少軽くなっているんですよね。「赤ちゃん、僕のこといじめないかな」と泣くマコトに「心配しなくていいよ、嫌わないよ、生まれたら仲良く遊ぶよ」と小夏が言いますが、これは観ている者にとっても最も言いたい言葉であり、それが小夏の口から語られることで、心の平安が得られるのかもしれません。ヤスの苦しみが痛いほど伝わって心が揺さぶられる割には、救いがあって後味が悪くないのは、このプロセスのおかげでもあると感じました。(但し、ここでいう「観ている者」ってのは基本的に私のことです。マコトのエピソードで白けてしまうという方は、全く違う感想を持たれることと思います)

 こうして辿っていくと、色々な問題が入り交じり混乱していた状態が、それなりに一つづつ整理され片づけられていく様がわかりますね。ヤスは小夏に「好きになればなるほど胸が痛かった」と告白し、小夏は母親に「祝福して下さい」と電話を掛け、伊豆沼の弟が言っていたのは恨み言ではなかったことがわかり、銀ちゃんは“ヤスが欲しかった眼”を取り戻し、岩崎と猫助は帰ってくるし、ヤスは中村屋に「ありがとうございました」と頭を下げ、銀ちゃんに「もう一度生まれ変わっても銀ちゃんの大部屋やりたいです」と告げるんですよね。こうして数え上げてみると、最後にきて加速度がついたようにすべてが納まるところに納まっていくんだなぁとつくづく思いました。それにしても、なんだか見事なくらいですねぇ。未解決で残ったのって、若山先生の奥さんがクイーンになれたかどうかってことぐらいじゃないでしょうか(笑)
 混乱のままに階段落ちを迎える小説版とはかなり違いますし、こんなに綺麗に片づいていいのかしらって気もしますが、観ている最中はそんな風に感じないんですよねぇ。「階段落ち≒ヤスの死」が後に控えているからでしょうか。とにかくまったく不自然ではなく、観ていて気持ちがいい。後半の長丁場で伝わってくるヤスの感情が、辛く苦しく出口が見えないものだっただけに、ラストはこれくらい爽やかな方が救われるなぁと感じました。まさにどんな夢でも適うキネマの天地、満開の桜が似合う大団円。
 『蒲田行進曲』を観てこんなに後味が悪くなく、救われたような爽やかな気持ちになっていいのだろうか、もしかして私はお話の表層しか見えておらず、底に潜むものを感じとる力がないのだろうか、などと後からちょっと不安になったりもしましたが、役者がさわやかなんだし、自分が感じたことがすべてって事でいいじゃん、と納得しております(笑)
 大団円といえば、白いタキシード姿で踊る出演者の方々は、ピッと顔を上げて誇らしげな表情で、皆さんホントに「カッコイイ!」の一言でした。

 それにしても本当に長文になってしまいました。特に後半は、感想とも言えない独り言のような文章で、学校に提出した読書感想文に、「粗筋が多く、感想が少ない」と赤ペンで書かれたことを思い出したりもしましたが、もう推敲する力も残ってないので、このまま送りたいと思います。
 長々と失礼いたしました。


さてさて。  のんつう  04月12日(月)19時44分15秒

ニッキが新しい舞台を踏んでいるそうですが、錦織ファン曰く「ちょっとべらんめぇな外人」さんになっちゃってるそうな(笑)。そうでさね、ずっとやりたかった役やったすぐ後じゃ残るってのもムリないっすよ〜銀ちゃん入った外人さんみてみたい〜!と外野の私は思ってしまいますが錦織ファンとしてはそうもいかないようで・・・大変そうです。
私としてはニッキのもっとドメスティックなやつが見たい!と思うのですがね。高橋某(ど忘れ・・・)著[10点さしあげる]という本でニッキについて「第二の井上順になれる」という言葉が最大級の賛辞だ!という記述があったのを思い出します(今の井上順じゃなくて、芳村真理とのかけあいが絶妙だった頃あたりの井上順)。きっとそのままいけばあのポストはニッキのもので、きっと中居くんよか先にアイドル兼司会者やってたんじゃなかろうか、と私には思えてしまいます。
・・・ああいかんいかん、錦織論になってしまうぅぅ。いやでもしかし、先週金曜いいともの川柳じゃないけども、ニッキの「華」は本当に今でも身震いした感覚残っています。
ああでも何でしょね「華」ってね。
クサナギツヨシの「華」とニシキオリカズキヨの「華」は違う所に咲くような気がします。
ニッキの「華」は客席に向かってライトがたかれて倍増。
ツヨシの「華」は舞台のツヨシにスポットライトが当たって倍増。
・・・ってそれは蒲田の照明そのまんまやんけっ(苦笑)。
今回の蒲田はクサナギヤス主体でしたけど、ニッキ銀ちゃん主役の長丁場の蒲田も見てみたい〜再演してぇ〜!とクサナギファンに言わせるニッキ先輩に乾杯!(←韻を踏んでみた)

そういえば、私は昭和の銀ちゃん:風間杜夫と誕生日が一緒なのです(4/26)。なんだかそれすら誇らしい気がする今日このごろ。
昨日見たビデオ「ポストマン・ブルース」には山本亨さん出てました。
そうだ!「ロマンス」もみなきゃ!風間杜夫も平田満も出るときたらビデオとらないわけにはいくまい〜。


まだまだ続く天才伝説  NEMUKO  04月07日(水)23時41分53秒

今日立ち読みした演劇雑誌「せりふの時代」の特集「演出家に言われて一番コタエた言葉」(うろ覚えです^^;)で、舞台女優K女史のお答え。

「お前は家で何をやってるんだぁっ!」byつかせんせー。

6年程前、ワークショップでつかさんから突然即興で「あたりめを焼け」と言われたものの、どう焼けばいいのか解らなくておたおたしちゃったところで言われたお言葉だそうです。
「お前、家で何もやってないんだろう!」と・・・

そんなつかさんがクサナギツヨシになんのリクエストもダメ出しもしなかったなんて・・・

あしたこの雑誌ちゃんと買ってきますっ。



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