記事一覧

善良な市民のために

5718bf36.jpg特定のソフトを指して官房長官が国民に使用自粛を訴えるほど、P2Pは社会問題化してしまった。著作権法違反幇助とやらで作者は逮捕され裁判まで行われている。んじゃ、書店に行けば棚にズラリと並んでいる「必殺ダウンロード大全」みたいなムックは幇助じゃないのかい? 警察が繰り返しているユーザーの見せしめ逮捕も実態を勘案するとかなり不公平な感じもしなくはない。厳密に取り締まりをやれば逮捕者は数万人、いや数十万人になるのではないか。正に進歩する技術に現行法やモラルが追いつかない異常事態だと云える。そこで善良な市民であるあなたにもう少し順法的な音楽ファイルを収集法を紹介することにしよう。StationRipperを使いストリーミング放送をリッピングする方法だ。このソフト自体は2003年頃から既に話題になっており、当時も私も試してみたのだがISDNでは速度が遅過ぎて成果は無かった。あれから3年、我家もブローバンド化され128kbps以上の放送がストレスなく聴けるようなったので久しぶりにこれを試してみたら、あまりに簡単に好みの音楽が収集出来るので唖然としてしまった。米国では既にP2Pの代表的なソフトWinMXが裁判で違法とされメインサーバーが停止しているが、その一方で著作権協会(ASCAP、BMI、SESACなど)が登録楽曲をインターネットラジオで流すことを認めている。当然、それを私的録音してる程度なら違法性はない。さて、そのストリーミング放送をリッピングするソフトStationRipperだが、使い方についてはネットを検索すれば解ることなので詳しくは説明は省く。とりあえず、ブロードバンド環境を用意し、あなたのお気に入りの音楽ばかりを流す128kbps以上のビットレートのSHOUTcast互換(WinAmpマーク)のストリーミングサービスを探すことだ。SHOUTcast互換局は全世界に7000~10000あると云われている。丁寧に探せばお気に入りの音楽ばかりを流す局は必ず見つかる。私自身も6~70年代のEuroSongを192kbpsで24時間流し放しにしている局を発見し、StationRipperでリッピングしている。192kbpsともなればCDと比べても音質に遜色はない。ソフトを立ち上げ一晩放っておけば局別のフォルダに曲毎に整然と切り分けられたmp3ファイルがギガバイト単位で残される。それもファイル名は曲名演奏者名、MP3タグまで付いている御丁寧さ。暇な時にお気に入りの曲だけ残し、そうでない曲は消去しているが、すでにフォルダ内の曲数は500曲を超え、フォルダの容量も2GBを超えてしまった。500曲もあれば多少流行音楽に詳しい者でも新たな発見をする。曲や演奏者を検索して聴くP2Pの便利さも捨てがたいが、能動的に楽曲を探すにはそれ相応に曲や演奏者についての知識が必要になる。一方、ストリーミングサービスは基本的に放送だ。こちらで曲を選ぶことは出来ないが、逆に受身でのんびりと聴き流すことが出来るし、次にどんな曲が流れるかわからない楽しみがある。音楽ファンのあなたならば自分が選曲したお気に入りCDの楽しさとつまらなさの両方を知ってることだろう。放送というのは意外と楽しいものなのだ。

■DETCH-UP SQUARE BLOG は移転しました。
移転先は
http://www2r.biglobe.ne.jp/~tkbbs/blog/

コメント一覧

コメント投稿

投稿フォーム
名前
Eメール
URL
コメント
削除キー