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美国化日本

アメリカ合衆国のことを日本では「米国」と表記するが、中国では「美国」。安倍首相のキャッチフレーズ「美しい国、日本」を中国表記すればスバリ「美国日本」。なるほど判り易い。「美しい国、日本」とは「米国化日本」のことかいな。米国が唱える「グローバル化」とは所詮「米国化」に過ぎない。米国の指導に従い社会経済を米国化することが、日本が世界で生き残る最善の方法だと日本人の多くが信じているようだが、世界広しと云えどもそんな馬鹿なことをしているのは、日本だけだ。中国では「グローバル化」のことを「全球化」と云う。しかしこれは全世界で中国経済の影響力が強まることを意味する言葉であって決して米国化するという意味ではない。(それなら、米国経済をコテンパンに打ちのめし、世界の覇者となった1980年代後半の日本は正に「全球化」を実現していたってことになるのだが・・・。) 一方、欧州においての「グローバル化」とは「EU化」のことを指す。反グローバル主義者たちはローカリズムを破壊する「EU化」に反対して時に過激な活動もするが、実はその「EU化」を推進する人々も米国に追従する気などはサラサラない。米国に対抗するための「EU化」なのだから。さらに、米国のお膝元、南米。よく調べて欲しい。米国が経済支配を強めれば強めるほど各国は反発し左翼化する傾向にあるではないか。日本人の米国好きは異常なのだ。最近、「ホワイトカラーエグゼンプション」導入の是非が話題になっているが、その内容はともかく、これも昨年の「日米投資イニシアチブ」で米国政府がグローバル資本主義導入の一環として日本政府に要請したことをそのまんま実行しようとしているものだ。いくら要請でもそのまんまじゃダメだろ。日本のやり方が世界に通用しないといつ誰が決めてしまったのか? 世界を席捲した日本方式は現在でも生き残っているし、益々盛んな会社もある。グローバル化のために輸出すべきは日本方式なのだ。今やモノだけでなく強力な文化も世界に輸出している国だというのに、何に遠慮をする必要があるのか。好んでアメリカナイゼーション(アメリカンスタンダード)化するなど愚の骨頂だ。米国と協調するのが悪いとは云わないが、自分を失ったらすべてはお終い。「美国化日本」に未来などない。

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