阪口夕山  2011年12月2日(金)19:00〜
演奏曲目 作曲・編曲者 演奏者(敬称略)
1. 『調子』 普大寺所傳 阪口夕山
2. 『鈴慕』 布袋軒所傳 阪口夕山
3. 『松風』 根笹派錦風流
古典本曲
阪口夕山
4. 『寒月』 流祖中尾都山 阪口夕山
5. 『片足鳥居の映像』 佐藤敏直 阪口夕山
6. 『風神』 江戸信吾 阪口夕山
and...お楽しみ曲
【調子】
浜松にある普大寺に伝わる曲です。普化尺八特有の『くさび吹き』が用いられています。奏者がこの曲を吹き、その日の『調子』を見たそうです。
【鈴慕】
仙台にあった布袋軒(ふたいけん)に伝わる曲です。奥州鈴慕・陸奥鈴慕等と呼ばれる場合もあります。洗練された琴古流が出来る前の、読経として演奏されていた曲です。
『竹調』『本手』『高音』『鉢返』『結』の五章で出来ています。
非常に静かに同じフレーズが繰り返されていますが、色々な手法
【松風】
津軽藩の武士が嗜みで演奏していたのが『根笹派錦風流』で10曲しか残っていません。
『コミ吹き』と言う息を断続的に吹き込む奏法が用いられています。
【寒月】
キ山流で重きを置かれる本曲『石清水』『寒月』『慷月調』の内の一曲です。明治44年2月に作曲されました。
3部構成ですが、第3部は合奏になるため省略されました。
【風神】
作曲者江戸信吾先生が尾形光琳の『風神雷神図』を見て作曲されました。その尾形光琳の絵は俵屋宗達作の国宝『風神雷神図』を模写して出来た物で、国宝でなく重要文化財となっています。