菊重精峰  2011年9月17日(土)14:30〜
演奏曲目 作曲・編曲者 演奏者(敬称略)
1. お山の恋話 菊重精峰 (三絃)菊重精峰・菊萌文子
(箏)藤井佐和(尺八)田辺頌山
2. サラズマインド 菊重精峰 (箏)菊重精峰・西川かをり
(十七絃)中眞希子
3. 菊花繚乱 菊重精峰 (三絃)菊重精峰・菊萌文子
(箏)藤井佐和・中眞希子
(十七絃)西川かをり
(尺八)田辺頌山
4. 犬猫見聞録 菊重精峰 (胡弓)菊重精峰(三絃)菊萌文子
(箏)藤井佐和
(十七絃)西川かをり
5. 菊重精峰 (三絃)菊重精峰
(箏)菊萌文子・西川かをり
(十七絃)藤井佐和
(尺八)田辺頌山
【お山の恋話】
大分在住の菊秀先生委嘱で、工藤はつみさんが作詞し、菊重先生が地歌作物風に作曲されました。
以前『猿蟹昔物語』『猿の恩返し』を作曲されたときは、三絃と箏の二重奏で演奏出来る様に作られましたが、
今回の『お山の恋話』は三絃と箏、尺八の三曲合奏を考えて作られています。
内容は大分にある三つの山『鶴見山』『由布山』『祖母山』の恋の民話が元になっています。
【サラズマインド】
タイトルは菊重先生の造語で、サラ(さら)のマインド(心)と言う感じで、『初心』を意味しています。大阪に有る河南高校箏曲部の委嘱曲です。
今までに作曲された曲が随所に散りばめられています。
【菊花繚乱】
明るい演歌っぽい曲調で、他の菊重先生の曲とは感じが違います。緩急が大きくメリハリがはっきりしています。
『百花繚乱』を文字って命名されたそうですが、色とりどりの菊が咲き誇る様な曲風です。
【犬猫見聞録】
委嘱された先生が動物がお好きで、犬猫を題材とした曲をリクエストされて作曲されました。胡弓で猫っぽさを表現しています。
副題として『名犬ジョンと三毛猫タマの素敵な出会い』と打たれてあり、十七絃ソロのブルースっぽい辺りが有り、犬の名前が『ジョン』となりました。『ポチ』って感じでは無いそうです。
菊重先生生涯初めて胡弓の糸が切れると行ったハプニングが有りました。何でもこの胡弓は借り物で、『借りてきた猫』ってオチまで付きました。
【魁】
邦楽界の先駆けになれるような曲になるようにと願いを込めて作曲されたそうです。
なかなか難度の高い曲です。