三代 星田一山〜おしゃべりと演奏15〜  2011年6月17日(金)19:00〜
演奏曲目 作曲・編曲者 演奏者(敬称略)
1. 本曲 峰の月 流祖中尾都山 (尺八)星田一山
2. 一睡夢 三代星田一山 (尺八)星田一山(箏)渡部志津子
3. 瑞星 山本邦山 (尺八)星田一山(箏)渡部志津子
4. トワイライトセイリング 水川寿也 (尺八)星田一山(十七絃)渡部志津子
【峰の月】
最初の一曲目は毎度キ山流本曲を演奏されています。キ山流本曲コンクールの課題曲を演奏することが多いです。
星田先生は近年コンクールで審査員として参加されていますが、課題曲を自ら演奏することで緊張感を保ち審査に臨まれているそうです。
この『峰の月』は流祖の晩年の曲で、戦後に作曲されました。三重県にある錫杖が岳(しゃくじょうがだけ)から登る月を描写した曲です。
【一睡夢】
『おしゃべりと演奏』の当さろんも15回記念で今までで一番おしゃべりが少なく演奏が多い、『演奏とおしゃべり』的なさろんとなりました。
この曲は星田先生作品で、関西邦楽作曲家協会2009年にて発表されました。戦国時代活躍した上杉謙信が辞世の句
『四十九年一睡夢 一期栄華 一杯酒』 から、命がけで生きた武将の言葉に感銘を受け作曲されたそうです。
この曲を初演の時に演奏されたのが今回のゲスト渡部志津子さんです。
【瑞星】
人間国宝山本邦山先生の作曲です。尺八にとって『峠花』『瑞星』『紫苑』は特に難しい曲です。山本先生の講習会の時、模範演奏が終わった段階で演奏出来ないとその場で楽譜を返品された方がいらっしゃった事があったそうです。
【トワイライトセイリング】
一転し現代曲らしい曲で、若い人たちにも非常に人気のある尺八奏者水川寿也先生の作曲です。