永廣孝山〜中村双葉師・中村美智子師を迎えて〜　　2010年11月29日(土)14:30〜 演奏曲目 作曲・編曲者 演奏者(敬称略) 1. 余呉の曲 山本邦山 (尺八)永廣孝山(箏)太田道嶺 2． 旅愁変奏曲 初代中村双葉 (尺八)永廣孝山(箏)中村双葉 3． 故郷の花 初代中村双葉 (尺八)永廣孝山(三絃)中村美智子(箏)中村双葉 4. �ｷ山流本曲　木枯 流祖中尾�ｷ山 (尺八独奏)永廣孝山 5. あけぼの 初代中村双葉 (尺八)永廣孝山(一箏)中村双葉(二箏)中村美智子 【余呉の曲】 山本邦山先生が1966年作曲されました。箏譜は2000年に出版されたそうですが。滋賀県にある余呉湖。神様が両手で地面をすくい置いたのが『富士山』でその時に出来た穴が『琵琶湖』だそうです。富士山の形を修正する為にもう少し掘った穴が『余呉湖』です。山本邦山先生は一日目まぐるしく変化する余呉湖の風景を湖の曲にされました。なので転調も沢山あり、曲の雰囲気もコロコロ変わります。 【旅愁変奏曲】 今回初登場の中村双葉先生と、中村美智子先生です。 この『旅愁変奏曲』は初代中村双葉先生が昭和7年に箏独奏曲として作曲されました。昭和34年に尺八の手が付きました。 【故郷の花】 勅撰和歌集の詠み人知らずで『さざ波や志賀の都はあれにしを昔ながらの山桜かな』と言う詩を主題とした曲です。 平清盛の末弟、平薩摩守忠則が平家落ちの際、師である藤原俊成に自ら歌った詩を巻物として託されたそうです。その後勅撰折りに、この故郷の花という詩を詠み人知らずとして入れられたのだそうです。 【あけぼの】 昭和21年7月に作曲されました。終戦後1年を迎え生きる希望を表した曲になっています。