林沙奈  2010年3月6日(木)18:30〜
演奏曲目 作曲・編曲者 演奏者(敬称略)
1. 青葉   (三絃)林沙奈
2. 関尽し   (三絃)林沙奈
3. メーポソップ THITIPOL KANTEEWONG (瓢箪笛)THITIPOL KANTEEWONG
4. カップカアオ THITIPOL KANTEEWONG (スン)THITIPOL KANTEEWONG
5. 黒髪   (三絃)林沙奈(スン)THITIPOL KANTEEWONG
6. クローム ナーン ノーン THITIPOL KANTEEWONG (箏)林沙奈(ピンピア&サロー)THITIPOL KANTEEWONG
【ゲスト】THITIPOL KANTEEWONG(ティティポン・カンティーウォン)【H.P.】
1976年にチェンマイに生まれる。8歳のときからラーンナー音楽を学び、プロの音楽家として活躍している。最も得意とする楽器はサローという、胡弓に似た擦弦楽器である。1994年にラーンナー音楽をベースとした現代音楽の創作・演奏グループ《Changsaton》を結成し、国の内外で演奏するほか、多くのCDをリリースしている。最新のCD は『The Spirits of Mekong(メコンの精霊)』(2009)。創作・演奏の傍ら、民族音楽学の研究者として北部タイと日本の現代音楽の比較研究を行っており、日立・駒井 フェロー、日本財団・APIフェロー等としてしばしば来日し、精力的に調査を行っている。現職はチェンマイ大学美術学部専任講師。 (※ラーンナー:かつて北タイ地方に栄えた王国の名称)
【青葉】
六条の遊女『青葉』と盲人の恋愛物語。
芝居歌物で解りやすい歌詞内容です。

【関尽し】
各地の関所を歌ったり、及び伊勢物語の歌詞を用いて恋の情を歌っています。
【メーポソップ】
本名は長いですが、親も長くて呼びにくいので『ゴウ君』と言う公式の愛称が有ります。
この曲は日本と同じ農耕文化のあるタイの稲作の女神の名前です。
瓢箪笛はタイの北部でしか使われない珍しい楽器です。
【黒髪】
胡弓のような楽器サローと三絃との合奏です。構造はバイオリンにも似ています。弓は胡弓と同様に馬の毛を使います。
この黒髪もそうですが、やはり独特の『間』が大変難しかったそうです。
【カップキアオ】
ゴウ君がラオスで青い川と茶色いメコン川が混じり合った様子を見て作曲したそうです。
スンというチーク材で出来た弦楽器で演奏されました。ピックは水牛の角で出来ています。
ゴウ君は日本語上手でないので通訳の人が来る予定でしたが、急遽温泉に行ってしまいご自身で一生懸命解説していただきました。
早めに来られてリハーサルの時間に、曲を練習するのではなく日本語の練習をされていました。

手に持たれている楽器はピンピアです。
ボリュームが小さい楽器ですが、狭い会場ですので
よく聞こえました。
【クローム ナーン ノーン】
北タイに伝わる女の子への子守歌です。この地方では夜に女の子を誘うために楽器を持ち演奏をするそうです。
なので優しく柔らかいメロディです。ただこの曲を聞くと以外と早く不思議な感じでした。