阪口夕山 ソロたっぷり其の2  2009年12月22日(火)19:00〜
演奏曲目 作曲・編曲者 演奏者(敬称略)
1. 古典本曲
越後明暗寺所傳『三谷』
  阪口夕山
2. 琴古流本曲
鹿の遠音
  阪口夕山
3. キ山流本曲
夜の懐
流祖中尾都山 阪口夕山
4. 桔梗幻想曲 福田蘭童 阪口夕山
5. 一定 杵屋正邦 阪口夕山
6. 片足鳥居の映像 佐藤敏直 阪口夕山
7. ひとみ 堀井小二朗 阪口夕山
無理やりアンコール
【三谷】
禅宗一派の普化宗に伝わる曲で、読経に代わり演奏されました。
本日は越後明暗寺の三谷でしたが、布袋軒三谷や三谷菅垣等色々なお寺で伝わっています。
【鹿の遠音】
江戸時代に流祖黒沢琴古先生が全国の寺を巡り36曲の普化尺八曲を元に洗練し琴古流本曲を完成させました。この『鹿の遠音』も手を聞かすような琴古の色の濃い曲です。
【夜の懐】
今度は大正時代のキ山流本曲です。
流祖中尾都山先生は尺八独奏曲を明治時代に『岩清水』『慷月調』『寒月』、大正時代の『木枯し』『夜の懐』、昭和に『朝風』『峰の月』など多く作曲されました。
明治時代の曲は古典の手を多く使った物が多く、大正時代は心情を表した曲が多いようです。本日の『夜の懐』も宝塚の温泉で夜中目が覚めた時に、過去の思いを巡らしその思いを曲にされました。
【桔梗幻想曲】
笛吹童子のテーマ曲を作った福田蘭童先生の曲です。
竹久夢二等の大正ロマンを感じる曲です。
【片足鳥居の映像】
長崎坂本にある山王寺の原爆で半壊した鳥居をテーマに作曲されました。阪口先生は学生の頃から30年吹き続けていました。この曲をFM放送で流すという夢を今年達成されました。