阪口夕山          2009年08月28日(土)18:30〜
演奏曲目 作曲者(敬称略)
1. 松厳軒所傳 古典本曲
『鈴慕』
2. 神仙調短章(朝露) 初代星田一山
3. 夜の懐 流祖中尾都山
4. 詩曲〜独奏尺八のための 長澤勝俊
5. 片足鳥居の映像 佐藤敏直
6. 無理やりアンコール
尺八を時代を追って演奏されました。
【鈴慕】
現存する三種類有る『鈴慕』のうち仙台の松厳軒に伝わる曲。
曲だが読経と同等の意味を持つ。
現在のキ山流や琴古流が出来るまでの江戸時代に吹かれていました。
【神仙調短章(朝露)】
明治時代に入りできたキ山流の曲。
情緒性に富んだ曲で追討曲としても使われます。

【夜の懐】
流祖中尾都山先生の作曲した曲を『本曲』と呼びます。『石清水』『寒月』『慷月調』は明治時代に作曲され虚無僧の色が濃く残っています。それから時代が変り大正時代に『夜の懐』『木枯』が作られその当時の現代曲として色々な手法を編み出し演奏されていました。その後『峰の月』『朝影』等が作られました。
【詩曲】
長澤勝俊先生の尺八独奏曲処女作です。宮田耕八郎先生の為に作った曲。あまり演奏されることが有りません。希に演奏される時には息遣いが楽なように1尺7寸を使うことが多いそうです。今回は楽譜通り1尺8寸の演奏でした。
【片足鳥居の映像】
1971年の作品。宮田耕八郎先生長崎市坂元町山王神社にある片足鳥居を見たときに感じたものを作曲された曲です。四楽章から出来ている鎮魂歌です。

【アンコール】
鹿の遠音から某有名曲へのメドレーでした。是非次回も期待したいです。


次回12月22日(火)に〜ソロたっぷり其の2〜を開催します。
ぜひお越しください。