竹山順子〜古典の夕べ〜          2009年06月27日(土)18:30〜
演奏曲目 作曲者 演奏者(敬称略)
1. 夕顔 菊岡検校 (三絃)竹山順子(尺八)安田知博
2. 残月 峰崎勾当 (三絃)竹山順子(尺八)安田知博
3. けしの花 菊岡検校 (三絃)竹山順子(尺八)石川利光
【夕顔】
邦楽さろん初登場の竹山順子先生です。(昨年末永廣孝山先生の時に一度助演で出演して頂いています。)
年4回神戸市東灘で『古典の夕べ』を続けてこられています。今回ご縁がございまして当店でも開催して頂ける運びとなりました。また12月5日(土)も開催いたします。

『夕顔』は名前の通り、『源氏物語 夕顔』が題材になっています。普通物語は『起承転結』と構成されていますが、この『夕顔』は前歌で『起起起』、後歌で『結』と面白い構成になっています。
神戸で先日流行っていた『新型インフルエンザ』ですが、この源氏物語の登場人物『源氏の君』や『夕顔』もそのインフルエンザで亡くなったという説もあるそうです。
【残月】
今回ゲスト熊本出身安田知博先生です。九州地歌演奏家の竹山先生からすると熊本は聖地に当たる土地です。

峰崎勾当の若い弟子が亡くなった時に作られた追悼曲です。手事が五段有るのですが追悼曲らしからぬ明るく作られています。峰崎勾当が弟子との楽しかった日々を思い出し作ったのではないかと仰られていました。
【けしの花】
この曲も安田さんの演奏の予定でしたが、琴と尺八の演奏が三絃と尺八の変更になり大幅に手が異なり突然師匠の石川利光先生の登場となりました。サプライズゲストで一番驚いたのが石川先生でした。

このけしの花は初歩に習う曲ですが声も高い目で手も比較的難しいのでお弟子さんには不評だそうです。