菊重精峰 2008年02月21日(木)18:30〜 |
演奏曲目 |
作曲者 |
演奏者(敬称略) |
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1. |
猿蟹昔物語 |
菊重精峰 |
(三絃)菊重精峰(箏)藤井佐和(尺八)阪口夕山 |
2. |
星空への想い |
菊重精峰 |
(箏)菊重精峰(十七絃)藤井佐和(尺八)阪口夕山 |
3. |
御殿の桜 |
菊重精峰 |
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4. |
夕映えの街 |
菊重精峰 |
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【猿蟹昔物語】
猿蟹合戦題材の地歌作物風で平成13年作曲されました。彼方此方でも演奏されて結構有名になっています。続編で『猿の恩返し』も有ります。
この話の登場人物で『昆布』が出てきます。一般には『馬糞』が多いのですが歌いにくいので一部地方で歌われている『昆布』にされたそうです。今日聞くまで『瘤』だと勘違いしていました。 |
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【星空への想い】
菊重先生の初期の作品です。
この『星空』は先生のお子さんを指していて、奥様との大変だった妊娠生活を乗り越え産まれてきてくれた喜びを作品にされたそうです。
一章には産まれた喜びを、二章には産まれてくるまでの不安を表しています。 |
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【御殿の桜】
この曲は明治から昭和に掛けて活躍した詩人『金子みすゞ』の「御殿の桜」の詩に菊重先生が曲を付けられました。
女性の奥に秘めた力強さを歌いました。
【歌詞】
御殿の庭の八重ざくら、
花が咲かなくなりました。
御殿のわかい殿さまは、
町へおふれを出しました。
青葉ばかりの木の下で、
剣術つかいがいいました。
「咲かなきゃ切ってしまうぞ。」と
町の踊り子はいいました。
私の踊りみせたなら、
笑ってすぐに咲きましょう。」
手品(てづま)つかいはいいました。
「牡丹、芍薬、芥子の花、
みんな此の枝へ咲かせましょ。」
そこで桜がいいました。
「私の春は去(い)にました、
みんな忘れたそのころに、、
私の春がまた来ます。
そのときこそは、咲きましょう、
わたしの花に咲きましょう。」 |