福井栄一・菊聖公一 楽しいお話と地歌の会“子年を寿ぐ”  2008年1月19日(土)14:00〜
演奏曲目 作曲者 演奏者(敬称略)
1. 『正月(まさづき)』   旧暦と新暦のズレ
新暦の四季の区分
春の七草と人日(じんじつ)
五節供を言えますか?
2. 『松竹梅(しょうちくばい)』 三津橋勾当 (1)松
 語源
 神の依り代(よりしろ)
 曲がった松とマラソン選手
(2)竹
 語源
 楽器にもなります
 竹と食料・飲料
(3)梅
 語源
 百花の魁(さきがけ)
 梅鉢の紋と子だぬき〜『たぬきの賽』
3. 『荒れ鼠(あれねずみ)』   ネズミの語源、ネコの語源
どうしてネコと不仲なのか?
大黒天とネズミ
左甚五郎とネズミ〜ネコが審査員です
高村光雲のネズミが蕎麦に化けた!?
五節供の1つの「人日」には七草粥を食べます。
 「人日」とは昔の中国の占いの書に、正月1日に鶏、2日に狗、3日に羊、4日に猪、5日に牛、6日に馬、7日に人、8日に穀を占います。7日の人の日には邪気を祓うために、七草の入った粥を食べ、一年の無事を祈ったそうです。よく言われる、正月からの疲れた胃腸を休めるための七草粥はウソです。
 よく使われている「節句」は当て字で「節供」が正しい字です。「人日」「上巳」「端午」「七夕」「重陽」の「節日」に常とは違う供物を供え無病息災を祈ったので「節供」となりました。
【正月】
歌詞の一節に「別るる宵戎 君が 約束たがえずに 参りましたとうしろから 背中をたたいて戯れば・・・」とあります。
今宮戎ではお参りした後、裏側に回り銅鑼を叩きます。これはえべっさんは耳が不自由だからと言われますが、他に船場の商人がこちらに振り向いてくださいと裏側(背中)を鳴らしたたくと言った意味もあるそうです。
『松竹梅』も中国古来文人の画題「歳寒三友」とし昔から親しまれた物が日本に渡ってきました。
「松」はマツ科の植物で世界中に100種類以上存在します。曲がった松と掛けてマラソン選手と解く。その心は、「はしらにゃならん」でも有名・・・ですよね。
「竹」はイネ科の植物。成長が早いですが、花は滅多に咲きません。咲くと枯れてしまうと言った、不思議な植物です。生長した竹でお酒を飲む竹酒がありますが、これは1杯目は香りがありますが2杯目からは無くなってしまいます。お店によっては使い回しているのでご注意を・・・
「梅」は意外やバラ科の植物です。ウメ科とか答えてしまいそうです。梅は一番早く咲く花なので「百花の魁(さきがけ)」と愛されています。

今回テーマでもあるねずみを題材とした先生の『大山鳴動してねずみ100匹』
詳しくは福井先生のHPをご覧下さい。
http://www7a.biglobe.ne.jp/~getsuei99/