四季のコンサート2007みなづき  2007年6月30日(土)14:00〜
演奏曲目 作曲者 演奏者(敬称略)
1. 「吉備風土記」より
田の神
飛山桂 (フルート)飛山桂
2. 「吉備風土記」より
若葉の風
飛山桂 (フルート)飛山桂(箏)飛山百合子
3. 「吉備風土記」より
春のあしおと
飛山桂 (箏)飛山百合子
4. 六段 八橋検校 (フルート)飛山桂(箏)飛山百合子
5. Sonata d-mol A.Corelli (フルート)飛山桂(25絃)飛山百合子
6. 「長崎組曲」より 鳴滝 飛山桂 (フルート)飛山桂(25絃)飛山百合子
7. 芦刈 恋出市十郎 (柳川三味線)飛山百合子
8. 「長崎組曲」より
唐寺
飛山桂 (フルート)飛山桂(箏)飛山百合子
9. 「長崎組曲」より
香焼
飛山桂 (25絃)飛山百合子
10. 「夏山四章」より
風渡る
飛山桂 (フルート)飛山桂(25絃)飛山百合子
忘れかけていた音に耳を澄まします。
心の中で鳴りはじめた音を組み立ててゆく。
人からひとへの温かさを、伝えたい。

四季のコンサートは、作曲家・フルート奏者 飛山 桂と、箏・三絃奏者 飛山百合子が日本の伝統音楽を学び、わかりやすく伝えてゆこうと、ライフワークとして取組んでいる演奏活動です。
【若葉の風】
吉備の5月頃田植えする前のレンゲ田や鯉のぼりなど初夏のすがすがしさ感じる曲です。
初演は結婚式場で演奏したこともあり曲の最後の方には「あなたとあゆむ〜」と聞こえる部分が有ります。
【六段】【Sonata d-mol】
六段ですが、箏とフルートの演奏です。
聞き慣れたこの曲も尺八でなくフルートが入るとまた斬新に聞こえるので不思議です。

どうしても日本の音楽は西洋の音楽より遅れていると見られがちですが、この曲を八橋検校が作曲された同年代にイタリアで作曲された「Sonata d-mol」と構成や技法も似通った面があります。その様なところに留意してこの二曲を鑑賞したら大変面白い物があります。
【香焼】
飛山先生作曲者自身が一番好きな曲だそうです。
香焼は長崎の地名で、造船所が面積の半分を占めるようなところで一寸前までは住民税が無かったそうです。また街自信色々歴史深く、地名も弘法大師がお香を焚いたことからこの名前が付いたそうです。
【芦刈】
京都だけに存在する柳川三味線での演奏でした。八橋検校と同年代に生きた柳川検校が発案した三味線です。現在の地歌三味線よりかなり異なります。
「芦刈」は夏の浪花の浦になびく葦の様子を唱った曲で、現在の暑い夏ではなく爽やかさを感じます。