京地歌〜三人会  2007年4月7日(土)14:00〜
演奏曲目 作曲者 演奏者(敬称略)
1. 末の契り 松浦検校 (三絃)飛山百合子
(箏)堀志津子
2. 京みだれ 八橋検校 【みだれ(箏)】香田律子
【京みだれ箏】飛山百合子
3. 萩の露 生山検校 (三絃)堀志津子
(箏)香田律子
今回演奏いただいた、堀さん香田さんは故堀正美先生に師事、飛山さんは峯内吟彰先生に師事されていました。堀先生、峯内先生は、萩原正吟先生の高弟で、今日の堀さんと香田さん、飛山さんもその素晴らしい芸を継承されています。
お客様からご好評頂いたのでまた機会があればご出演お願いしたいと思います。
【末の契り】
京地歌をじっくり味わって貰いたいとのことで三絃は柳川三味線での演奏でした。九州と違い音がとても柔らかく、まったりとした耳に優しい演奏です。
【京みだれ】
八橋検校の段物「みだれ」の合奏なのですが、現在多く見られるのは平調子と高い雲井調子で演奏するのですが、「京みだれ」本手平調子と同じ高さで演奏します。一説には八重崎検校が作ったとも言われています。
【萩の露】
幕末に活躍された幾山検校の作曲です。この「萩の露」は箏も三絃も幾山検校が作曲されました。
萩原先生のお言葉で「合奏とは主奏に合わせてひくことではない、主奏者の心を自分の心とし、主奏者の心の中に入って自分というものをなくしてひく時に本当の合奏ができるのだ、自分を上手にきかせようとか、相手にうまく合わせようとか考えているうちは、立派な合奏はできないものだ」と言う文言あるそうです。その心を汲んだ素晴らしい演奏会でした。