福井栄一・菊聖公一 楽しいお話と地歌の会
旅の楽しみ〜地歌でつづる名所巡り〜 2007年3月17日(土)14:00〜 |
演奏曲目 |
作曲者 |
演奏者(敬称略) |
1. |
吾妻獅子 |
峰崎勾当 |
(三絃)菊聖公一(箏)中萩あす香 |
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○『伊勢物語』東下りに倣って、色好みの者が江戸吉原遊郭へ。獅子舞の唄に仮託して・・・。 |
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○在原業平(825〜880)
『伊勢物語』は「昔、男ありける」
色好みの代名詞:関係した女性の総数は・・・。
実際は、生涯を通じて武官の道を歩んだ。
『古今和歌集』の序で、紀貫之は厳しい評価。
『百人一首』では、藤原定家の評価は高い。 |
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○獅子と狛犬の違いは? |
2. |
竹生島 |
菊岡検校 |
(三絃)菊聖公一(箏)中萩あす香 |
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○四天王寺から竹生島までの道行き
四天王と四方鎮護、西門は極楽へと続く? |
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○宝厳寺(ほうごんじ)
本尊は秘仏の観世音菩薩、交通アクセスは? |
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○弁財天
日本三弁財天の一つ、七福神の一員 |
3. |
道中双六 |
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(三絃)菊聖公一(箏)中萩あす香 |
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○酔客が女中たちと道中双六に打ち興じる。 |
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○東海道「五十三次」は、実は「五十七次」? |
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○徒然草にみる双六 |
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毎回大人気の同シリーズ、今回は「地歌でつづる名所旧跡」と言うテーマで、可愛らしいピンクのセーターの福井先生の講釈と今頃遠い異国の地に居てはる菊聖先生の演奏です。
話の内容の大筋は上記ですが、ここではその中からの話をチョットご紹介させていただきます。 |
「吾妻獅子」から
獅子のお話です。神社などに行くと鳥居のふもとに右側に口を開けている獣と、左側には口を閉じている獣が居ます。この一対で一般的に「狛(高麗)犬」と広く呼ばれています。
が、左側にいる獣は「狛犬」ですが、右側の獣は「獅子」なんだそうです。更に厳密に言うと左右の「狛犬」「獅子」は現在口の開閉のみ違うのですが、「狛犬」には角が生えています。近代ではこの点は省略されてしまっているそうです。 |
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菊聖先生は当店で数々のライブをしていただいていますが、この福井先生とのライブが一番緊張するそうです。何時話が終り演奏に振られるのかわからないので。 |
「吾妻獅子」は一般的に低音のお琴と合わせ、本手にベタ付けの演奏が多いのですが、今回は東京の米川先生が弾かれている華やかなお琴の手で合奏されました。 |
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「竹生島」から
この曲は大阪の四天王寺から琵琶湖に浮かぶ竹生島までの道中を歌ったものです。
四天王寺は聖徳太子が四天王を祭って建立したもので有名ですが、では実際に四天王の名前をご存じですが?
南は増長天、北は多聞天(毘沙門天)、西は広目天、東は持国天。
流石福井先生!何にも見ずにスラスラ書けます。 |
竹生島の宝厳持には「弁財天」が祭られています。このご本尊が秘仏になっていて60年に一度のご開帳となります。次回は2037年らしいです。でも先生が仰っていたのですが、仏様って何事も包み隠さず旨としているのに、この秘仏はどうなんでしょうね?ゴモットモデス。
七福神は、無論七人いらっしゃるのですが国籍がバラバラなのは余り知られていません。日本は一人だけで「恵比寿」、中国が「布袋」「寿老人」「福禄寿」、インドが「弁財天」「毘沙門天」「大黒天」と多国籍連合になっています。 |
福井先生のHPです http://www7a.biglobe.ne.jp/~getsuei99/
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