福井栄一・菊聖公一〜憑きものと日本人〜  2006年9月24日(日)14:00〜
演奏曲目 作曲者 演奏者(敬称略)
1. 『こんかい(狐会・吼かい) 岸野次郎三 (三絃)菊聖公一(箏)中萩あす香
(1)信太妻伝説〜保名と葛葉姫
(2)狐憑き
(3)狐と狸〜鉢の中の東西比較
2. 『からくり的』   (三絃)菊聖公一
(1)矢が命中すると、天井から・・・
(2)下がり蜘蛛は吉兆
(3)人形振〜小西来山(1654-1716)の人形妻伝説
3. 『葵の上』   (三絃)菊聖公一(箏)中萩あす香
(1)葵の上を苦しめる生霊
(2)加害者は、六条御息所
(3)手掛かりは、ケシの実のにおい
今回の隠し球は『どん兵衛』でした。
関西と関東の「たぬき」「きつね」の相違点についての爆笑解説いただきました。どん兵衛の「緑ののたぬき」はきつねうどんになっています。「関西」とパッケージに唱っているのに・・・
因みに日清のどん兵衛は、関西と関東でお味が違うらしいです。池田市にある「インスタントラーメン発明記念館」に行けば食べれるそうです。

このカップ麺を探すためにコンビニを数軒まわられたそうです。遠方いらっしゃったお客様にプレゼントになりました。
「機関的(からくりまと)」の解説で色々な景品が歌詞になって出てくるのですが、「下がり蜘蛛」の説明でここでも蜘蛛と縁起の地域性の違いなど滑稽なお話を頂きました。
この曲一見今日のテーマの「憑きもの」とは関係ないようですが、地唄舞の時に踊り手が人形振りを行う場面が出ます。
その人形(ひとがた)に日本古来の色々な憑きもの話が出てきます。
今回の菊聖先生の演奏された「吼かい」「機関的」「葵の上」は滅多に演奏される曲ではありません。地歌舞の会で演奏されます。 「葵の上」
源氏物語の六条御息所と葵の上の愛憎塗れるドロドロの話です。ここでも憑きもの話であるキーワード「生霊」が出てきます。
「葵の上」や「鉄輪」などは能取り物と言われる相当重い曲です。