[菊重精峰]                         2006年3月17日(金)18:30〜
演奏曲目 作曲者 演奏者(敬称略)
1. Niんja 菊重精峰 (三絃)菊重精峰(箏)田中佐和・菊抄峰亜希
2. 八千代獅子 藤永検校 (三絃)菊重精峰(尺八)阪口夕山
3. チャイナ・チャイナ・チャイナ 菊重精峰 (胡弓)菊重精峰(箏)菊抄峰亜希(十七絃)田中佐和
4. 竹紫絃明 菊重精峰 (三絃)菊重精峰(箏)田中佐和(尺八)阪口夕山
「Niんja」は菊重先生の初期の曲です。1枚目のCDに収録されていますが、この曲を含めて2、3年で収録曲を書き上げたそうです。
タイトルは曲が完成してから、後で決まったそうです。日本の音階を使用して作曲した曲なので先生の中で「日本とは何?」と言われれば、「忍者」や「武士」を連想するので「Niんja」になったそうです。

2章目は曲名が決まってから、折角なので忍者の戦いをイメージした楽章も欲しいなと言うことで追加されました。
「八千代獅子」はお正月などによく聴かれる格式高い祝儀曲なのですが、比較的にお稽古初めて初めの方にされることの多い曲でもあるので、あまり舞台で演奏されることがありません。
本来この曲三曲合奏なのですが、今日はライブなので阪口先生の竹とお二人での演奏でまた違った良さがありました。
3曲目は前2曲の日本的物から、中国的な曲「チャイナ・チャイナ・チャイナ」です。中国の二胡に近い楽器である、胡弓を使った曲です。胡弓は日本唯一の擦絃楽器で、昔は三曲合奏の一端を担っていたのですが、奏法が難しいので尺八に打って代わられ廃れていきました。
しかし、いい音の出る楽器で先生も廃れるのが忍びないと言うことで、このようにご自身の曲に使用されたり、当店でもレッスンを開いています。
昔からある四字熟語「山紫水明」からこの「竹紫絃明」という曲名が出来ました。作曲したのは平成10年で、今日演奏された4曲はどれもこの頃に作曲された物です。温故知新と言う意味での選曲だったそうです。
この曲は先生の作曲された中でも相当高い難度を誇るものです。