[福井栄一・菊聖公一 楽しいお話と地歌の会「伝説の美女”小野小町”」]
                                     2006年3月12日(日)14:00〜
演奏曲目 作曲者 演奏者(敬称略)
1. 七小町 光崎検校 (三絃)菊聖公一(箏)中萩あす香
2. 今小町 菊岡検校
3. 山姥  
福井先生の新刊著書『子どもが喜ぶことわざのお話』がちょうどこの日の朝の神戸新聞に紹介されました。(イチローの記事より大きく紹介されました^^)こちらの本や、その他の先生の著書は本屋さんや福井先生のHP福井栄一の世界のリンク先から購入できます。是非どうぞ(^^)
小野小町の有名な代表作「花の色はうつりにけりないたづらに 我が身世にふるながめせしまに」 以外の歌、
四歌仙 小用に立った そのひまに 小町業平 かげでいちゃいちゃ六歌仙(在原業平・僧正遍昭・喜撰法師・大伴黒主・文屋康秀・小野小町)の二人「小野小町」と「在原業平」のなかつむましい様を歌ったものや、
理や、日の本ならば照りもせめ、さりとては又天が下とはの雨乞小町の歌や
南無薬師諸病悉除の願立て身より仏の名こそ惜しけれの病気治療の歌にまつわるおもしろいお話が紹介されました。
そのほかにも白寿(99歳の祝い。「白」は「百」から「一」を引いた)、米寿(88歳の祝い。「米」は「八」「十」「八」に分解できる)などの有名なお祝いから、「茶寿」「皇寿」などのマイナーなお祝いの解説まで興味深いお話が満載でした。
七小町は「通小町」「卒塔婆小町」「関寺小町」「鸚鵡小町」「草紙洗小町」「雨乞小町」「清水小町」の七曲から出来ています。そのなかの「草子洗小町」一句まかなくになにを種とてうきぐさの波のうねうねおいしげるらん」の解説から、「セピア色」のお話になりました。ラテン語で「イカ」のことを「セピア」と言うらしいです。その「イカ」の墨「イカスミ」が数年たつと上の写真のような色になるので「セピア色」と言うそうです。
小野小町から、セピア色の話に広がるのは恐るべし福井先生ワールドですね(^^)