[97thReport]                                             2003年4月8日(Tue)18:30〜
演奏曲目 作曲者 演奏者
1. 風三章 吉崎克彦 三絃@(吉崎先生)・箏@(林沙奈さん)
2. 六つの印象 吉崎克彦 三絃@(吉崎先生)・箏@(田中佐和さん)
3. 古道成寺 萩原正吟 三絃@(吉崎先生)
4. 箏と三絃のための喜遊曲 船川利夫 三絃@(吉崎先生)・箏@(林沙奈さん)
5. 春三題 長沢勝俊 三絃@(吉崎先生)・箏@(田中佐和さん)
 今日は三曲の中で意外と、三絃と箏の曲が少ないというわけで、この二部合奏曲をメインに演奏されました。
演奏会でよく演奏された箏三絃二部合奏曲の元祖とも言うのは、昔ソノシートシリーズで出版されていた
船川利夫先生の「箏と三絃のための喜遊曲」が演奏会でよく演奏されたそうです。そのあと、爆発的に演奏された
のは、長沢勝俊先生の「春三題」です。この曲の初演は沢井忠夫先生と一恵先生だったそうです。その曲に吉崎
31歳の先生が感化され作曲し公刊譜として一番最初に出版されたのが「風三章」です。で、なかなか楽しかった
ので「Duo絃舞三態」だそうです。つづいて「六つの印象」を作られたそうです。あと、今日は演奏できませんでした
が、栗林秀明先生の「葉月」も素敵な曲です。
 六段の「六」を頂いて作曲したのが「六つの印象」です。六段のそれぞれの段の印象を綴ろうと作曲された
そうですが、初段は忠実に印象を綴っているのですが、二段目以降は段々斜めから印象を綴ってしまい、最後の
ほうはほとんど吉崎先生のオリジナルになってしまっています(^^ゞなので、初段は拍も同じなのでだれとでも合い
ますが、段々合わなくなってしまうそうです(^.^)
 次に「古道成寺」です。この曲が色々ある道成寺物の元祖で、段々演劇的に発達していったものが「新娘道成寺」
になります。「鐘に恨みは〜」で始まるあの曲です。先生の芸大の後輩が、「鐘に恨み」ではなく、「金に恨み」だと
信じ込んで見たいです(^^ゞって笑っている先生も2回生までそう思っていたそうです(>_<)
 次は、船川利夫先生の代表曲です。この曲やたら押手が多いですが、これは作曲者の好みだそうです(^^)
 最後は吉崎先生がこの編成の中で感動以上のものを感じたのがこの、長沢先生の「春三題」です。箏がとても
難しい曲です。初演は、東京の朝日生命ホールで吉崎先生がそのときの幹事をされていたそうです。リハのとき
S先生の演奏がものすごく良かったそうです。が、本番では〜〜〜だったらしく録音で残されているのは、別物に
なってしまったそうです。