[96thReport]                                             2003年3月4日(Tue)18:30〜
演奏曲目 作曲者 演奏者
1. 今日のよろこび 宮城道雄 箏@(吉崎先生)・十七絃@(林沙奈さん)
2. 宮城道雄 箏@(吉崎先生)・尺八@(阪口夕山さん)
3. 瀬音 宮城道雄 箏@(吉崎先生)・十七絃@(林沙奈さん)
4. 篝火 野村正峰 箏A(吉崎先生・田中佐和さん)・尺八@(阪口夕山さん)
5. 哀歌 吉崎克彦 箏@(吉崎先生)・尺八@(阪口夕山さん)
 今日のテーマは「変わった曲(?)」でした。
 で、名誉ある1曲目は宮城道雄先生の「今日のよろこび」です。この調絃はこの時期宮城先生が作曲された
「さくら変奏曲」など十七絃の高調子系の曲の1つです。戦後に十七絃を小型化した小十七絃を作成したときに
このような十七絃の調絃が見合うというので作曲されたそうです。また、空襲で消失した80絃箏の初演の曲が
この「今日のよろこび」です。今日は二人で弾きますが、宮城先生は左手で十七絃のパート、右手で箏のパートを
その80絃箏で演奏されました。でも、あまりにも演奏が難しかったので初演だけで以後演奏はされなかったそうです。
吉崎先生はあまりこの曲には「よろこび」は感じ難いみたいです(^^ゞと、言うのは何か妙な明るさがあって嫌み
たいです。あと、楽譜の訂正も教えていただきました(^^)
 次も、宮城道雄先生の「泉」です。なぜ、この曲も弾かれないのでしょうかね?
・難しくはないけど、弾きづらいから?(吉崎先生談)
・他の曲が有名すぎるのでしょうかね?(阪口先生談)
ちなみにこれも明るい曲です。だれも弾かないような曲ばかり
弾いていくそうです、吉崎先生。ある意味楽しみです(^^)
 次はメジャーになりますが、名曲「瀬音」です。でも、今回の演奏で吉崎先生はさらによく弾けるような
インチキ(?)を実演されて教えてくださいました(^^)
 宮城曲から次は、当ライヴでは珍しく野村正峰先生の「篝火」です。吉崎先生自体20歳のときに山口五郎先生
が教える東大の尺八部の依頼で舞台に上がってから28年ぶりだそうです。
 今日はこれまで一曲も吉崎先生の曲が入っていないのでここで「哀歌」です。阪口先生はこれまで郵便局の
局長さんと二足の草鞋で来られましたが、この春で尺八一本で行かれるそうです(^o^)/お安く頑張られるそう
なので、皆さんよろしくお願いします<m(__)m>