[91thReport]                                             2002年10月日(Tue)18:30〜
演奏曲目 作曲者 演奏者
1. 吉崎スペシャルメドレー(フラッシュver.) 吉崎克彦 箏→十七絃→箏(吉崎先生)
2. 都十二月(適当に端折ったver.) 吉崎克彦 三絃(吉崎先生)
3. ロンドンの夜の雨 吉崎克彦 箏(吉崎先生)
4. 風にきけ 吉崎克彦 箏(吉崎先生)
 さて今回は、急遽先生が、十数曲の吉崎曲のカデンツの部分をつなげれば、無理のない調絃の移行で
演奏できるのを、30分ほど考えて思いつかれたそうです。で、うまくいくかわからないけど、ぶっつけで演奏
されました(^^)この曲は箏@8分→十七絃7分→箏A5分ぐらいで、トータル20分もある曲になりました。
で、何の曲が入っているかと言うと、「Duo」「エルフ」「雪月花」「エルフ」「六つの印象」「哀歌」「グリーンウインド」
「三色のダイアローグ」「天馬」「かごめ」「月下美人」「六つの印象」「クレッセント」の13曲から構成されています。
ちょうど先生の誕生日の13だそうです(^^ゞ
 次は、三絃をフラッシュ繋がりで考えると、京都の三大祭や、大文字、伏見稲荷の饅頭食いなどが盛り込まれた
十二月を歌ったこの曲になりました。曲を弾く前に先生からの教訓舞台で三絃を弾く前は必ず手を洗いましょう
って(^^)ほんのちょっとの汗でも演奏に多大な影響を及ぼします。
曲の最中に携帯電話が鳴り出すハプニングも・・・って「それ僕!」って、先生のでした(ぉ
 ロンドンは実は春の海の調絃とものすごくよく似たものになっています。具体的には、一本だけ違います。
でも、春の海は非常に明るい曲で、ロンドンは哀愁漂う曲に聞こえます。これは、ロンドンが暗い目の音に
スポットが当たっているからだそうです。この調絃だと次に「鳥のように」「風にきけ」に移行しやすい出そうです。
 日本の調絃で、主音をDにとった場合平調子は♭2個、雲井調子3個、岩戸調子4個と増えていき、
逆に中空調子1個、曙調子は0個と減っていきます。この5音階は暗いほうの音階で、その昔八橋検校が、
楽調子は中国的で明るすぎるので日本人に合わないから、作り上げたそうです。楽調子は、雅楽の越天楽などが
聞こえてきそうで、八橋検校は嫌なので、柱を寄せて平調子が完成します。
物悲しい日本独自の子守唄や六段の調べ、さくさが演奏できます。
子守唄が暗いのは、子供が子守をさせられていたので、恨み辛みを感じて、こんな曲になったのではないか
という、先生の見解です(^^)
平調子に手を加えて、雲井調子を作る時、三八だけ下げて、四九を上げ忘れると、琉球チックな調絃になります。
 最後は風に聞けで締めでした。