[165thReport]                  2008年12月9日(Tue)18:30〜
演奏曲目 作曲者 演奏者(敬称略)
1. 雪はな&こ手鞠 吉崎克彦 (箏)吉崎克彦・平野久恵
2. 天馬 吉崎克彦 (箏)吉崎克彦(尺八)阪口夕山
3. 氷華二題 吉崎克彦 (箏)吉崎克彦・柳友紀子
4. 秋の調べ 宮城道雄 (箏)林沙奈(尺八)阪口夕山
5. スペイン風即興曲 吉崎克彦 (十七絃)吉崎克彦
【雪はな&こ手鞠】
『雪はな』は吉崎先生の出版されている楽譜の中で売り上げベスト5に入る曲。3万冊以上売れています。弾きやすい曲がよく売れるようです。
『こ手鞠』は『雪はな』から難易度を上げた作品です。二小節単位の繰り返しを用いて作曲されました。元々宮城道雄先生の『まりつき』を小さく可愛くイメージして作曲し、題名を『こ手鞠』とされたそうです。花の『コデマリ(バラ科)』とは関係なく、作曲した当時はご存じかなったそうです。
【天馬】
12月にある先生のリサイタルに向けて、普段弾きなれていない曲も精度を上げられています。
【氷華二題】
前出の曲より比較的演奏会向けの曲です。曲自体のスタイルは変っていませんが、手数は多くなっています。
当時の音源はまだカセットで発売されていて、録音も先生のお宅にあるスタジオでされていました。「犬待ちスタジオ」と呼ばれていて、夜録音しているとピザの宅配バイクの音や、そのバイクに反応する犬の鳴き声が入ってしまいます。鳴き止むのを待って録音していたそうです。だがどうしても尺八の福田輝久先生が吹くと犬が鳴き出すと言った致命傷もあったみたいで。そのほか当時のカセット録音で初めてリバーブの機能の効く機材を導入し、扱い方がイマイチだったせいでステレオの片側しか効いていないといった面白い(?)現象も有ったそうな・・・今買うならCDをお奨めします。
【秋の調べ】
明治時代に宮城道雄先生が作曲されました。
一応この業界では宮城先生の曲は『新曲』のジャンルに入りますが、吉崎先生に言わすと『古典』には入らないですが『新古典』位のイメージらしいです。