[105thReport]                                  2003年12月9日(Tue)18:30〜
演奏曲目 作曲者 演奏者
1. 風の記憶 吉崎克彦 十七絃(吉崎先生)
2. ロンドンの雨の夜 宮城道雄 箏(吉崎先生)
3. 風のトーンは南南西 吉崎克彦 箏(吉崎先生)
4. 黒髪(改)   三絃(吉崎先生)
5. 風にきけ 吉崎克彦 箏(吉崎先生)
6. スペイン風即興曲 吉崎克彦 十七絃(吉崎先生)
 2003年最後のライヴです。今年よく弾いた曲をセレクトされました。
 その1曲目は「風の記憶」です。今年ソロの十七絃ではこの曲が一番多いそうです。
例年では、「スペイン〜」が、多かったのですが、この曲が出来てからは、こっちのようです。
 2曲目は、やはり宮城先生の曲をしようということで、ソロの曲「ロンドン〜」「虫の唄」
「三つの遊び」などを考えられたのですが、調絃がえのない曲「ロンドンの雨の夜」になりました。
宮城先生は、この曲の調絃がお好きらしく、基音の位置を変えるとこの調絃のまま、「春の海」
が演奏できます。またこの音階を引き続き愛されたのは、沢井忠夫先生です。
 3曲目は、吉崎先生作曲の子供さん向けの「風のトーンは南南西」です。この曲は、今回の
コンセプトからは外れるのですが、たまには演奏しないと楽譜が売れないので・・・だそうです^^;
この曲を演奏するときはDFの部分は演奏しないでください、とのことです。
先生曰く、「この部分はつまらないので削除したい」そうです。
 4曲目は、先日の先生の東京でのリサイタルでも演奏された、「黒髪」です。ただ、今回は曲の
枕に杵屋正邦先生の「抒情」をつけた面白い演奏でした。この曲は、古い曲なのですが、手が
早く面白いので、最近お弟子さんによく教えられているそうです。後5,6人教えられたら当ライヴ
でも演奏する予定だそうです。
 5曲目は、おなじみの「風にきけ」です。この曲の調絃も、沢井先生の「讃歌」にも近いですし、
「鳥のように」にも近いものがあります。この調絃には、ドミソの和音が含まれていて、華やかに
聞こえるので、好まれたのかもしれませんね。
 で、今年の締めは「スペイン風即興曲」でした。先生の十七絃の杢がかなりいいのですが、一応
廉価版でもある60万の十七絃でもそんなに遜色のない音が出ます。十七絃は特に、木目よりも、
構造と木質が重要のようです。興味がございましたら、一度お問い合わせください^^
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1曲目の「風の記憶」からパワー全開です
曲間に役に立つ調絃のお話もしていただけます
「黒髪」の枕に「抒情」が入ると趣もがらりと変わります
相当強く締めてある十七絃も、先生なら強押しも軽々です