[101thReport] 2003年8月5日(Tue)18:30〜 |
演奏曲目 |
作曲者 |
演奏者 |
1. |
今様六段 |
吉崎克彦 |
箏(林沙奈さん)・三絃(吉崎先生) |
2. |
黒髪 |
吉崎克彦 |
十七絃(田中佐和さん)・三絃(吉崎先生) |
3. |
ロンドンの夜の雨 |
宮城道雄 |
箏(吉崎先生・田中佐和さん) |
4. |
プリズム |
吉崎克彦 |
箏(吉崎先生) |
5. |
風の記憶 |
吉崎克彦 |
十七絃(吉崎先生)・打楽器(田中佐和さん) |
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いよいよ当ライヴも100回を超え、長寿コンサートになってきました。今後も150回、200回
と、続けたいものと思いますので、よろしくお願いします。
さて、101回目のライヴの1曲目は、第1回目のライヴの最初の曲「六段」を先生の手によって「今様六段」として、再び演奏していただきました。この曲普段は、箏二面で双調と壱越の高低の編成で弾きます。ただし、山田流は正面を向いて演奏するため、双調で4の押さえが無理なので高低では演奏しません。山田流の「みだれ」も同様にしません。今回の「今様六段」は、先生が三絃の替手を付けられています。この手は、替手だけ弾いても何の曲かも解りません。本来、替手などの手付けなどは箏のメロディーを派手にする為に、手を加え、曲間を埋めるものが常套手段とされてきました。明治時代に入り、三曲合奏に尺八が入ってきたときも、同様に三絃の手に合わせて作られたものでした。そのような替手はつまらないと言うわけで、この「今様六段」を作られたそうです。この曲は、先生著の「三絃のABC」の最後に載っているので、是非演奏してみてください。
続いてこの2曲目の同様の考え方で、地歌の黒髪に、十七絃で手付けしたら面白のではと、言う
発想から作曲された曲です。
第1回目のライヴで、「六段」「五十鈴川」「スペイン風即興曲」などを演奏したので、101回目はそのうちの何曲かをグレードアップして、演奏したいというわけで、3曲目は宮城道雄先生の名曲「ロンドンの夜の雨」でした。
先日福山で、全国の小中学生のコンクールがあり、その審査員として吉崎先生が審査員として招かれました。外には長沢先生、砂崎先生、野村先生、米川先生と、豪華な審査員陣です。そのコンクールで、小学生がめちゃくちゃうまく「風にきけII」を弾いていたそうです。もともとかなり難易度の高い曲として書いた曲が小学生に上手く演奏されているので、今後は更に難易度の高い曲を書くとのことです。その一環で作られたのがこの「プリズム」です。
最後は、「スペイン」の次に作られた十七絃ソロの曲「風の記憶」です。今回のアシスタントは田中さんの1人バージョンでした。 |
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