[第36回 浪花の芸術を菊会]     2009年6月30日(火)18:30〜
演奏曲目 作曲者 演奏者(敬称略)
1. アスリート 菊重精峰 (箏)菊重精峰・菊抄峰亜希
2. 藤尾勾当 (三絃)菊重精峰(箏)菊抄峰亜希
3. 御山獅子 菊岡検校 (三絃)菊重精峰(箏)岩田涼可(尺八)川崎敦久
4. 七小町 光崎検校 (三絃)菊重精峰(箏)中萩あす香(尺八)川崎敦久
【アスリート】
この春に発売されたCD「アスリート」に収録された最新曲です。古典の五音階とは違いドレミの七音階で作られていて、明るくテンポの良い曲です。
【梓】
200年以上前、京風手事物と呼ばれる物より前に作られた曲です。『梓』の和名はヨグソミネバリ(夜糞峰榛)と言われ、あまりイメージが良くありません。
源氏物語『葵の上』から始まり、後半遊女『梓』となっていきます。
【御山獅子】
伊勢神宮界隈の四季を歌った曲で、最後には朝熊山(あさまやま)から見えた富士山の眺めを歌います。現代でも天気の良い日には見えるそうです。

菊聖先生はNHK邦楽新人オーディションの時に演奏したり、三十年前称号披露で菊原先生に三絃、菊津木先生に箏を演奏して頂いた思い出深い曲だそうです。
【七小町】
助演の川崎さんが9月にブリアート共和国に演奏にいかれるそうです。バイカル湖畔にあり、モンゴルから北へバスで400km行ったところにある国です。10月の菊会にも助演をお願いしているので、その時にはお土産話が聞けそうです。菊聖先生にもお話があったそうですがお断りしたそうです。そのせいで、菊重先生が行くことになりました。

『七小町』は『御山獅子』と同じ京風手事物です。
深草少将の桃山通い、草子洗小野等の小野小町の話が中心に歌われています。『ななこまり』と言われる位演奏者泣かせ曲です。