[第34回 浪花の芸術を菊会]     2008年8月29日(金)18:30〜
演奏曲目 作曲者 演奏者(敬称略)
1. 石川勾当 (三絃)菊重精峰(尺八)阪口夕山
2. 秋風の辞 菊原琴治 (三絃)菊聖公一(箏)岩田涼可(尺八)川崎敦久
3. 萩の露 幾山検校 (三絃)菊重精峰(箏)中萩あす香(尺八)川崎敦久
【融】
かつて甲子園球場の8倍もの自宅を構えた源融栄枯盛衰を歌った曲です。謡曲『融』の後半部分を地歌では歌われています。それでも大変長い大曲です。
【秋風の辞】
菊聖先生の所属する琴友会名取り披露曲でなじみの曲です。昭和初期にNHKの委嘱で作られた曲です。秋の様子を歌った曲で、古典曲風には作られていますが、一部尺八のソロが入るなど斬新な部分もあります。
菊聖先生が昔菊原初子先生にこの曲を見て頂いている時、唄の最後「心に通う秋の風」で「全然秋の風が吹けへんな」と仰られたことがとても印象深く覚えているそうです。
【萩の露】
先程の『秋風の辞』と同じく秋らしい曲なのですが、曲調は一転してしっとりと切ない恋心を秋の風物詩共に歌い上げた曲です。