[第三十三回 浪花の芸術を菊会]     2008年5月29日(木)18:30〜
演奏曲目 作曲者 演奏者(敬称略)
1. 尾上の松 作者不詳 (三絃)菊重精峰(箏)中眞希子
2. 松の寿 吉備の某 (三絃)菊重精峰(箏)中眞希子
3. 楓の花 松浦検校 (箏)菊聖公一・岩田涼可
4. 十三鐘 作者不詳 (三絃)菊聖公一
【尾上の松】
助演は初登場の中眞希子さんでした。
もともと箏の手はなく、宮城道雄先生が箏手付けをされました。20分もあり、難度も高いです。
【楓の花】
初夏の京都の様子を歌った曲です。途中に転調があり春から夏への季節の移りが感じられます。
元々手事の無い曲でしたが松坂春栄が明治中期に手付けされました。
【十三鐘】
邦楽ジャーナルの宣伝には菊聖先生の手による箏の手付けを予定していたのですが、台湾巡業等で忙しく間に合わなかったそうです。完成披露が楽しみです。
奈良では神の使いの鹿を殺すと石子詰めと言った刑罰を受けます。間違って鹿を殺した三作も例外なく処刑されてしまい、その母の悲哀を詠った曲です。