[第二十六回 浪花の芸術を菊会]     2006年8月24日(木)18:30〜
演奏曲目 作曲者 演奏者(敬称略)
1. 難波獅子 鶴橋検校 (三絃)菊重精峰(箏)菊抄峰亜希
2. 八重衣 石川勾当 (三絃)菊重精峰(箏)田中佐和(尺八)阪口夕山
3. 櫻川 光崎検校 (三絃)菊聖公一(箏)中萩あす香
4. 袖の雨・玉椿 峰崎勾当 (三絃)菊聖公一・中萩あす香
【難波獅子】
今日の先生の2曲は一見何の繋がりもないように見えますが、実はどちらも和歌を詠んだ曲になっています。ほとんどの方が気付かなかったと思います。
で、この曲は大阪十二曲の中の一曲に数えられています。比較的短い曲です。
【八重衣】
十一月の先生のリサイタルにこの曲を演奏するため、今年一年春から頑張って演奏されているそうです。
八月にゲストの阪口先生のリサイタルの時にもこのメンバーで演奏されました。阪口先生数日前にギックリ腰になってしまい、この長い曲は結構厳しかったみたいです。
【櫻川】
今日は菊重先生の大曲のメイン演奏の後でのデザート・コーヒー的な選曲でした。
光崎検校は多くの五段砧など名曲を作られた方で、晩年は組歌を楽譜作成されたそうです。また手付も自分で作られました。前衛的な作りになっています。
【袖の雨・玉椿】
この二曲は珍しい三絃打合せの曲で、他に打盤・横槌や、摺鉢・連木・せっかい等がありますが数少ないです。
この曲には色々な演奏法法が有りますが、今日は別々の曲を演奏する打合せでした。両曲の中に「声明の月」と言う一節がありますがここはピッタリと合うように作られています。