[第二十四回 浪花の芸術を菊会]     2006年2月28日(火)18:30〜
演奏曲目 作曲者 演奏者(敬称略)
1. 松の寿 吉備の某 (三絃)菊重精峰・(箏)菊抄峰亜希
2. 都十二月 作者不詳 (三絃)菊重精峰
3. さむしろ 在原勾当 (三絃)菊聖公一・(箏)中萩あす香
4. 神楽初 古林検校 (三絃)菊聖公一・(箏)中萩あす香
「松の寿」はタイトルからもわかるように、お目出度い祝儀物です。歌詞の中にも鶴や松などが出てきます。この曲はお稽古を始めた人でも比較的早く習う曲ですが、なかなか奥深い作りになっています。
菊重先生は花粉症持ちで春の到来からゴールデンウィーク終わるまで苦闘が続くそうです。
更にこの日、辛いことについ先日まで右肩にカルシュウムが溜まる病気で疼いて寝れなかったり、腕が上がらなかったりしたそうです。
本日は何とか治ったそうです(^^)ガンガレ!
「都十二月」は地歌の中では作物というジャンルに当たります。その昔、検校さんが遊びで作った曲とも言われていて、そのせいか作曲者の名前が全て残っていません。
菊聖先生も声帯とその周りが炎症起こしていて下手したらポリープになってしまうから先週は必要最低限しか喋らなかったそうです。大変ですね。
「さむしろ」は追善曲なのですが、「残月」の方が有名なためあまり演奏されることがないそうです。先生も舞台で2、3度しか演奏したことがないそうです。
「神楽初」は天照大神などの日本の神話を歌った曲です。相当古い曲ですが、箏の手付けは菊原検校の物になっています。昔の大阪十二曲の中では相当くらいの高い曲だそうです。
菊聖先生11月にリサイタルされるそうです。お楽しみに。