[第19回 Photo Gallery]     平成16年11月7日(日)
演奏曲目 作曲者 演奏者(敬称略)
1. 風・秋色 菊重精峰 (十七絃)菊重精峰・(箏)菊抄峰亜希・寺田佳代
2. 残月 峰崎勾当 (三絃)菊重精峰
3. 石川検校 (三絃)菊聖公一
「風・秋色」3枚目のCD収録してあります。平成13年1月に作曲した曲で、秋とタイトルにはあるのですが物悲しい秋でなく、颯爽とした清々しい秋をイメージされた曲です。もともと春好きだった先生がタイトルを「風・春色」と命名しようと思っていたそうなのですが、数年前に花粉症にかかってしまい、一転辛い季節に変わってしまい、そのおかげでタイトルも「風・色」になったそうです。
助演にはお馴染みの菊抄峰さん(西村さん)と、当方初出演の寺田さんでした。
「残月」は大阪の峰崎勾当が作曲した京風手事物です。「ゆき」「ゆかりの月」など艶物の名曲が多いですが、この「残月」は追善曲です。
先日お亡くなりになられた先生のお父様の追悼の意味も込めて演奏されました。
「融」は「八重衣」「親青柳」石川勾当の三つ物ですが、なかなか舞台では余り演奏されていません。滋賀県大津市に融神社があり先日そこで奉納演奏されたそうです。詳しくはこちらに書いてあります^^
融神社の宮司さんに書いていただいた色紙
みちのくの しのぶもぢずり 誰ゆえに 乱れそめにし われならなくに 」源融公が歌われた和歌と、宮司さんが菊聖先生に送られた和歌が書かれています。
「融」の曲は非常に長い曲でおよそ30分ぐらいあります。
長い「前弾き」で、「歌」「手事」「中歌」、難度の高い「手事」「後歌」があり、箏の手付けは市浦検校の手によってかかれました。