浪速の芸術を菊会Report[第7回Report]

日時:平成13年11月18日(日)
ゲスト:中萩 あす香さん・阪口 夕山さん・田中 佐和さん
演奏曲目
1.残月(峰崎勾当):三絃1・尺八1
2.月の灯りの下で(菊重精峰):箏1・十七絃1・尺八1
3.楫枕(菊岡検校):箏1・三絃1
4.秋風の辞(菊原琴治):箏1・三絃1・尺八1
 こん○○は。菊会も回数を重ねて、もう第7回となりました。今回は特にお客様も多く、写真を撮るのに
一苦労しました。おかげでどの写真にも頭が、、、(^^ゞ
 さて一曲目は、菊重先生の古曲「残月」です。そもそもこの曲は、残月信女の生前の姿を偲んで書かれた
曲で、先日亡くなられた偉大なる菊原初子先生へ追善曲ということで選ばれたそうです。
 打って変わって2曲目は菊重先生の新曲「月の灯りの下で」です。この曲を先生が作られた時、先生の昔の
友人や亡くなった大切な人々、打ち明けれなかった片思いの恋人などを思い浮かべて作曲されたそうです。
さて、皆さん、先生のどのような過去を見えてきましたか?先生的にはとても気に入っている曲なのですが、
まだまだ難しいところがあるそうです。
 3曲目からは菊聖先生のお時間です。最初は「楫枕」と、2曲目は「秋風の辞」と、こちらはいつものように
古曲で聴かせて頂きました。
 2曲目の「秋風の辞」は、琴友会の名取を取るときに、暗譜で弾かなければならない曲で、間違えると
名前を返上しなければならない、、、それぐらいの曲だそうです。この曲、古曲と先ほど書きましたが、
菊原琴治先生が、昭和10年代にNHKの委嘱で作られた曲で、尺八のソロパートがあるようなモダンな曲
で、果たして分類すると古曲なのであろうかと、、、(-_-;)んー、奥が深いですね(悩)。
 最後に、下の写真にあるように、演奏者全員に出ていただいて、第7回を終えて今までの総括を
うかがってみたところ、菊聖先生曰く「目の前に客様がいると、ものすごく緊張し、第4回目ぐらいで
ピークに達したけれども、5回目ぐらいからは楽しみながら弾ている」そうです。やはり、広いホールとは
違い、息遣いがわかるような距離なので、感覚もぜんぜん違うみたいですね。
 ぜひ次回からも楽しみながら演奏をしてもらいたいですね。                     -H.N-
[第6回演奏曲目]
日時:平成13年8月30日(木)
演奏曲目
1.越後獅子(峰崎勾当)
2.いろはにおこと(菊重精峰):箏2
3.面影
4.黒髪
5.浪花十二月