暑中お見舞い申し上げます。
お蔭様で、光和堂に通所介護部門が併設されました。介護保険で利用でき、送迎や
食事も提供しております。通所介護(デイサービス)の内容は、機能訓練(リハビリ)が
中心です。痛みや麻痺によって体を動かせない方でも、鍼灸やマッサージを併用する
ことによって、関節や筋肉の状態を向上させ、自力で日常生活が出来ることを目指し
ます。また、痛みが治まった後でも、再発予防や旅行・スポーツを楽しむために、筋
力や体力を養っておくことは、高齢者にとっても大切です。
痛みや病気から開放され、少しでも楽しい生活が送れるように、皆様を応援してい
きます。
◆ 脳卒中の死亡率は減ったけど・・・
長い間日本の死亡原因の1位だった脳卒中(脳出血・脳梗塞・クモ膜下出血など)
は、70年代をピークに80年代からは減少し、近年はガン・心臓病に次いで第3位
になりました。
CTやMRIなどの脳内部を診る医療機器の普及と、降圧剤の利用による血圧管理
が徹底され、予防しやすい脳出血が減少したからです。ところが脳の血管が詰まる脳
梗塞は減少せず、やや増加の傾向にあるのも事実です。
脳卒中全体の統計的な死亡率は減少しましたが、脳卒中の発症は決して減少してお
りません。むしろ死亡する確率が減少した分、脳卒中の後遺症で悩まされる人は増え
ているのです。
麻痺や感覚異常による歩行や日常生活の障害や、構音障害によるコミュニケーショ
ン障害、さらに痴呆症状の発現により、介護が必要な状態の方は増えているのです。
介護保険によって要介護認定を受けた方のおよそ3割が、脳卒中による麻痺が原因で
す。
◇ 脳卒中とは?
脳卒中は、脳出血・クモ膜下出血・脳梗塞の大きく三つに分類されます。脳出血は
脳の血管が破裂して、脳内にドッと高い圧力で血液が流れるので、急激に頭痛や吐気
を起し、意識を失い倒れることがあります。
クモ膜下出血は、脳の表面にある血管が破れ、脳表面を覆っているクモの膜下で出
血します。殴られたような激しい頭痛が起り、何時間経ってもその痛みが軽くなりま
せん。
一方脳梗塞は脳の血管が詰まり、脳細胞に新鮮な血液が行き渡らなくなり症状を発
生します。 この詰まりが、一時的に起ったものを一過性脳虚血発作と呼びます。