*喘 息
秋は喘息発作が起こりやすい季節です。朝晩の冷え込みと、季節の変わり目でアレ
ルギー反応が起こりやすいからです。喘息は、風邪によって誘発されますが、アレル
ギー体質が原因で起こる病気です。私たちの身体は、免疫機構によって細菌やウイル
スなどの外敵から守られています。ところが、反応しなくていいものに反応したり、
過剰に反応し過ぎることがあります。これがアレルギーです。喘息の場合、気管でア
レルギー反応が起こり、炎症し腫れて気道が狭くなってしまうのです。
*アレルギーと自律神経
また、私たちの体の働きは自律神経によって調節されています。寝ていても、心臓が
休まず働き、食べると胃が動き消化するのも、自律神経が自動的に働いてくれるから
です。気管は自律神経によって、リラックスして寛いだ状態になると、狭くなるよう
に調節されています。ですから、夜寝ている時に喘息発作が起こりやすいのです。
しかし、発作を心配し常に身体を強ばらせ緊張していたのでは、横隔膜の動きが悪く
なり、肺が閉がり、深呼吸ができません。そこで、お腹を使った腹式呼吸を意図的に
実践することで、自律神経に働きかけ気管を拡げながら、ゆったりとした大きな呼吸
ができるようになるのです。
*慢性閉塞性肺疾患(COPD)
慢性閉塞性肺疾患は、最近欧米から取り入れられた病名を日本語にしたもので、な
じみの薄いものです。歩行や階段の昇降、長時間のおしゃべりで息切れや息苦しさを
感じ、さらに痰や咳をすることが多くなります。それが三ヵ月以上続くと危険信号で
す。慢性気管支炎や喘息、肺気腫とも関係が深いもので、気管や肺胞が壊れ、肺の機
能が極端に低下します。四〇才以上の中高年で喫煙習慣のある人に起こりやすい病気
です。
民間薬 その15
『 杏仁 アンズ 』
日干しした種をよく
煎じます。
咳、喘息、呼吸困難に
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