民間薬
その13
辛夷 コブシ
つぼみを煎じ、内服あるいはその蒸気を鼻にあてる。鼻づまり、鼻炎・蓄膿症、頭
痛・頭重によいです。
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◆ アレルギー体質を改善する
蓄膿症、副鼻腔炎を治りにくくするアレルギー体質を改善するために、漢方薬は
優れています。漢方薬は、鼻の粘膜の炎症を取りながら、肝臓の解毒の働きを高め
、内分泌の働きを調整し、粘膜を強化します。
体質は、遺伝と生活習慣で作られます。遺伝子治療が研究されていますが、まだ
実用化はかなり先です。そこで、今できることは生活習慣を改善することです。そ
の中でも、食事は大きなウエイトを占めています。前頁の枠内の食品は、アレルギ
ー体質によくないものです。糖分・脂肪分。コレステロールを少なめにすることは
、生活習慣病(糖尿病、高血圧、高脂血症など)の予防にも大切です。コーヒーや
ココアは体によい面もありますが、粘膜を充血させるため、鼻や目、のど気管など
粘膜の敏感なアレルギー体質の方にはよくありません。さらに、唐辛子は最近ダイ
エットによいと話題になっていますが、これも粘膜の弱い人に(痔にも)よくあり
ません。
◆ 身体の歪みも原因に!
鼻づまりは頭痛や頭重感を伴うことが多く、この場合は首のこりや肩こりが関与
しています。また、頚椎のずれが鼻づまりや頭痛を引き起こすこともあります。こ
のような場合は、鍼灸や指圧による治療を併用すると治りがぐっと早くなります。
◆ 中耳炎
急性と慢性のものがあります。風邪から進行して起こる急性中耳炎は、病原菌が
鼻のどから耳にいたり発症します。耳は鼻の奥にあるのど(咽頭)から耳管を経由
してつながっています。
慢性の中耳炎は、蓄膿症の場合と同様に風邪から始まり、アレルギー体質により
中耳内の炎症がなかなか治まらずに長期化します。