相談室,事務室は他の事業スペースとの共用が可能です。
通所介護の内容は,送迎,バイタルチェック,体操,機能訓練,歓談,昼食など
です。送迎は普通の乗用車でも可能です。バイタルチェックは血圧と脈拍の測定,
検温,その他体調のチェックです。機能訓練は,看護師や理学療法士,作業療法士,
柔道整復師,あんまマッサージ師が行い,機能訓練加算を取る場合は,1日2時間
以上の配置が必要です。しかし,この機能訓練は必ずしも必須ではありません。昼
食の提供や入浴も必須ではありません。昼食やお風呂のないデイサービスに通う利
用者はいないと言われていますが,デイサービスが普及してきた地域では,特色あ
るサービスによるデイサービスが望まれています。
薬局による介護保険事業への進出
医薬分業が進み,薬局はいわゆる「くすり屋さん」から健康保険を利用する医療
機関に再編成されました。でも,実体はどうでしょうか? 薬局は,病院や医院の
付近にある調剤薬局と大型店化したドラッグストアの大きく2つに発展し,古くか
らある「まちの薬局」は大きな転換を迫られています。もちろん,それぞれの立地
や経営方針から,変革の波に上手に乗っているところも多いと思います。
このような医薬分業の流れのなかで,介護保険という新たな社会的サービスが始
まりました。薬局としては,薬剤師がケアマネ取得の資格要件にあることもあり,
ケアマネ資格を取得し介護支援事業者へ,あるいは介護用品や福祉用具の販売の経
験を生かし,福祉用具貸与事業への展開が見られます。
地域の医療福祉の担い手としての薬局
プライマリケアの拠点として,薬局の存在は地域に欠くことのできないものです。
けがや急病の対応や健康相談,さらに家族の病気や健康についての相談など,近所
の人々が病気や健康に関して困ったことがあると,まず駆け込んだのが薬局です。
薬の販売を通して,地域の人々に医療と福祉の両面の情報を提供する中心的な役割
を古くから担っているのです。現在もこのような機能を果たしている薬局はあると
思いますが,徐々に減ってきているのではないでしょうか。
近年は,テレビや雑誌,さらにインターネットの普及