2007年10月14日 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
今年はいまなお彼岸花が咲いている。咲き始めも遅かったが、散るのも遅い。例年なら、咲き始めが9月中旬、色あせ散り始めるのは10月5,6日。そして盛りがちょうどお彼岸のころ。これが普通だ。 今年は間違いなく1週間はずれ込んでいる。いや、本当にそうか。過去の日記を繰ってみることにした。 日記には、私が家の近くで見かける彼岸花が書かれている。限定版の彼岸花だ。毎年記録しているわけではない。データは散在的。でも、拾い出せば何かが見えてくるだろう。やってみた。
これで見ると、年による最大振れ幅は10日程度とわかる。そして今年は、咲き始めも散り始めも過去15年中最も遅い。 実際今年、9月23日のお彼岸にはまだちらほらだったのだ。翌24日になると、畦の色合いがずいぶん違っていた。気温か何かのせいだろう、一日で一斉に伸びたのがわかった。上の表で見ると、2003年が今年に近い。 global warming がさまざまなところで具象化しつつあるとよく言われるが、ひとつ彼岸花を見ているだけでもそれが理解できる気がする。わずか15年の間に、彼岸花の開花日と散る日は明らかに後にずれてきている。 遅い年が2年続き、その間に早い年が数年挟まる、そんなパターンも何となく読み取れるのだが、間に挟まる早い年の年数が徐々に縮まっているのかもしれない(上の表だけでここまでいうのは無理だが)。 実は、今年はキンモクセイも異様に遅い。10月中旬になってまだほとんど匂わない年なんて、私が知る限り過去に一度もなかった。 CO2やメタンといった、greenhouse gasの問題は、地球の存亡にとって危急の課題だといえる。身勝手な戦争などやっているときではないのだ。 |