ほっと一息
2006年11月23日
 このところ毎日、自分の勉強(研究と言えるかどうか)のことで頭がいっぱいだ。もちろん普段は教師として教壇に立つことが仕事。大半の労力はそちらに割かれる。これはもう仕方ないこと。長年の習性になった。この暮らしが根底から覆った様を想像することができない。

 だが、一歩校門を出、かぶっていた教師の仮面をそっと車の助手席に脱ぎ捨てた瞬間、頭は別の空間でうごめき始める。

 二足のわらじとはあえて言わない、思わない。主体はこの自分、一つなのだから。自分の中ですべては一つに組み合わさっている。

 こんな暮らしの中にも波がある。あるときは多少のゆとりを楽しむことも、またあるときは怒濤のように突き進むことも。走り始めると、寝食を忘れて10日、20日と過ぎていく。

 今日はその転換点だった。続けてきた勉強(研究?)が一区切りついたのだ。月末までかかるものと覚悟していた仕事が、一週間早く終った。最後はえらくあっけなく終った。とてつもなく難しいと踏んでいた計算が、あれあれっと驚くほどスムーズに片付いたのだ。

 やり遂げた仕事をまとめて、夕方、冷たい雨の中、ポストに入れに行った。自分の本性にもとる気もするが、不思議なことに今日は読み返す気になれなかった。とにかく早く手放して自由になりたかった。

 うっとうしい雨だった。先日、仕事に追われながらも、休日を思い切って丸々休日にして、家内と面河渓谷に行った。その翌日は、重信の土手でジョギング。その頃のうららかな秋晴れを思い出す。

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