神風・愛の劇場スレッド 第92話『鈍感』(11/25付) 書いた人:携帯@さん
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From: Keita Ishizaki <keitai@fa2.so-net.ne.jp>
Newsgroups: japan.anime.pretty,fj.rec.animation
Subject: Re: Kamikaze Kaito Jeanne #40 (12/18)
Date: Sat, 25 Nov 2000 19:48:39 +0900
Organization: So-net
Lines: 473
Message-ID: <8vo5eb$rfj$1@news01cb.so-net.ne.jp>
References: <8tgfa9$bdc$1@news01cd.so-net.ne.jp>
<8tugu1$o6u@infonex.infonex.co.jp>
<8uoco9$bvj@infonex.infonex.co.jp>
<8v7r9b$kb2$1@news01bh.so-net.ne.jp>
<8vl57g$77d@infonex.infonex.co.jp>

石崎です。

hidero@po.iijnet.or.jpさんの<8vl57g$77d@infonex.infonex.co.jp>から
>佐々木@横浜市在住です。

こんにちわ〜。

このスレッドは、神風怪盗ジャンヌのアニメ版の設定を元にした妄想スレッドで
す。その手のが好きな人だけに。


>という事は、都ちゃんも凄いのを持っている可能性あり。(爆)

 あ、それ良い(笑)。ただ、都ちゃんの場合家族の目があるので、洗濯の都合
もあって余計着難いかも。
 そうですね、一緒に買って、まろんちゃんの部屋で実際につけて見せっこして、
それから…という妄想は如何?

>町並みが中世ヨーロッパ風の所と、普通の住宅地/商店街っぽい所が
>混ざっているので所在地が謎なんですよね。(笑)
>で、個人的な解釈としては。
>1)海に面しているが、街から少し離れるだけで海岸線は崖である。
>2)比較的温暖らしい。
>3)平坦な土地は少ない雰囲気。
>等の事を勘案すると房総半島、若しくは三浦半島の南端部分が怪しいです。

 2)は真夏でも長袖を着ているので、放映中は寒冷な地なのかと思っていて、
当初設定していたのが西洋式城塞が存在する港町。ここなら西洋風の建築物も少
なからず残っているでしょうし。
 ただ、国際空港が近くにある事から、もっと都会近辺であろうと考え、続いて
設定したのが地震のあった港町。しかし、ここは言葉の問題が…(笑)。
 …という紆余曲折があった挙げ句、現在の設定では江戸時代に西洋式の造船所
が作られた港町辺りをいめぇじしています(笑)。

>変な町並みは普通の部分が古くから在る町の部分で、
>中世風の部分が計画的に作られた新興地域という事で。^^;

 あ、そういう考え方もありましたか。
 幕末に開港した港町で、外国人居留地があったみたいないめぇじで妄想してい
たのですが。

>>> >>> >>> ★神風・愛の劇場 第85話『団欒』
>
>地下室とか皮製品とか鎖とか…。(爆)

 そう言えば、弥白の山荘にそんなのありませんでしたっけ。

#誰が誰に使っていたんだ(爆)。

>>> >★神風・愛の劇場 第88話 『陽光』
>
>>>  そしてそして、幽霊の正体に何かを感じている都ちゃん。彼女は以前の話
であ
>>> る事実を知っている筈なので、正解に近づく日はそう遠くないのかも。
>
>その為には都ちゃんにはもう一度試練を受けてもらわないと。(鬼 ^^;)

 また「見て」しまうんですね(爆)。

>>> >★神風・愛の劇場 第89話 『無彩色』

># それと関連しての最近の失敗は、都ちゃんの誕生日に何もイベントが無く
># 過ぎてしまった事。可哀想な事をしました。

 1月21日でしたね。意識はしていたのですが、肝心の当日の話を書くときに
はすっかり忘れ去っていました(ぉぃ)。

#まさか、21日まで話が続くとは思っていなかったらしい。

 1月21日はミストの爆弾発言の翌日で、稚空の部屋から出て来た都とツグミ
さんの家から朝帰りのまろんがばったり…という展開でしたので、誕生日プレゼ
ントとか用意している心の余裕は無かったのかも。その日の夕刻は、三枝先生の
家にみんなで押し掛けていましたし、やはり誕生パーティーとかやったという雰
囲気でも無いですねぇ。

#酷いなぁ、みんな(違)。

>ツグミさん自身も言っていますが主に重ね着の都合です。
>もっとも、透けているかどうか確認出来ないので、大事をとって
>同じ系統でまとめているという辺りが真意なのですが。

 確認できないのが主たる理由であるとすれば、確認してくれる人がいれば、
色々と着ることが出来るのかも。

>>> ★神風・愛の劇場 第90話『記録』
>
>情報は力という訳ですね。^^;
>一度は否定された首輪の主の正体、販売経路の追跡によると
>近隣ではイカロスだけとなっている矛盾。さて素人捜査官の推理は。

 弥白がノイン複製の首輪をこの世には存在し得ないと断じた結果、事故死した
犬がイカロスという線は否定されたのですが、その証拠をミストが消してしまっ
た結果として、あの首輪がイカロスのものだという疑惑が高まった訳で。

#念を入れれば、本物のイカロスに複製の首輪をつけて、本物の首輪を複製のイ
#カロスにつければ、完璧だったんですけど。

># という所で終わっているのがまた。(笑)

 今回も微妙な位置で終わっているような(笑)。

># 住所は同じでも電話番号が替わっているという事ですと、アレかな。
># それとも連絡先は勤務先とかだったのかも。

 仕事用の回線を連絡先にしていたという設定。
 そちらにはFAXもついていたので。

>結局晩飯までご馳走になったらしい委員長。昼のクリームソースパスタと
>夜のグラタンの関係には気付いたのでしょうか。(笑)

 昼間もパスタで夜もマカロニグラタンとパスタ系統を続けてしまったのが反省
点。自分がマカロニグラタンが好きだからというだけの理由で決定されたのです
が(汗)。

>別居しているのに貴重な蔵書がそのままという事に関しては、いずれ触れる
>必要があるだろうとは思っていました。まろんちゃんが突っ込むとは
>思いませんでしたが、委員長がその価値を話した後であれば当然感じる
>疑問でしょうね。ほとんどの事柄において、まろんちゃんには包み隠さず
>話すツグミさんでも、父上ネタではまだ抵抗がある様子。仕方無いですね。

 最初、委員長に蔵書に関する質問をさせる積もりでしたが、幾ら委員長が無神
経でもそこまでは言わないだろうと思い、まろんちゃんに質問させました。
 まろんちゃんは、結局自分の両親に対する願望(両親は本当はお互いを心から
嫌いになった訳ではない)をツグミさんの両親に対しても押しつけてしまった形
になってしまいました。


>★神風・愛の劇場 第91話 『初体験』

 フィンの気配に気付いたらしい委員長ですが、委員長の方とフィンの方と、ど
ちらに原因があったのかな。
 ミストの物言いから妄想すると、無意識に人肌を求めていたとか(違)。
 天使があくまで形あるものを求めると言うのは、出自と関係があったりするの
かな。

 アクセスが隣りにいるのでまろんちゃんの家には暫く戻っていないと思ってい
たのですが、いつの間にか舞い戻っていたフィン。
 すると、アクセスのストーカー攻撃(笑)も少しは大人しくなったのかな? 
それとも、夜には追いかけてこないのが判ったから、それでかな。
 フィンのまろんに対する嫌がらせが子供じみていて笑えます。

 そして、アキコをかなりはっきりと目撃してしまった委員長。
 それだけならまだしも、委員長に囁いたのは一体誰なのか。
 常識的に考えればミストですが、一体何のために? 謎が謎を呼ぶ展開です。

 では、本編。


★神風・愛の劇場第92話『鈍感』

●オルレアン

 月曜日の朝。
 まろんはツグミの家から直接学校に行くので、ここ数日は稚空と二人で通学し
ていた都。
 今日は朝練があるので早めの時間に二人でエレベーターに乗り込みました。
 一階に到着し、扉が開くと委員長が待っていました。

「おはようございます」
「おはよう委員長」
「おっす」
「残念ね。まろんなら今日もツグミさんの家から登校だから居ないわよ」

 まろんがツグミの家に泊まるようになって以来、それまで毎日のように登校時
に待ち構えていた委員長が現れなくなり、その正直さに都は苦笑していたのです
が。

「知ってます。日下部さんが居ないと僕がここにいちゃいけないんですか?」

 珍しく、委員長が反論して来ました。

「そんな事無いけど…ねぇ?」
「今朝ネットニュースに投稿した記事の事じゃないか?」

 同意を求めるかのような都の発言を無視して、稚空は真顔で委員長に聞きまし
た。

「はい」
「何? 投稿って」
「実は…僕も見ちゃったんです。昨日の晩」
「え…?」

 都は話を聞く前から嫌な予感がして、思わず身構えてしまいました。

「今この街で話題になっている幽霊ですよ」
「止めてよ、朝っぱらから。何かの見間違いに決まってるわよ」
「僕もそう思いたいんですけど」
「他にも目撃証言があるしな」
「そうなんですか?」
「ついさっき、委員長の記事にフォロー記事がついていた。例の白いブラウスの
女性、他にも見た人がいるようだ。場所も委員長が見た場所に近い」
「どういう事なの?」
「聞きたいのか?」
「う…」

 お化けの類が苦手な都ですが、この時は好奇心が上回りました。

「良いわ。聞かせて頂戴」


●桃栗学園 新体操部部室

 都が着替えのために部室に入ると、珍しくもまろんが先に来ていました。
 ロッカーを前にして、欠伸をしながらのろのろと服を脱いでいる様子。
 その様子を見て、都は少し悪戯心を起こしました。

「おはよ」
「ひゃあっ! 何すんのよ都!」

 まろんが叫び声を上げたのは、忍び足で背後から近づいた都がまろんの両胸を
キャミソール越しに掴んだからでした。

「朝の挨拶よ」
「人の胸を何だと思ってんのよ!」
「前も言ったと思うけど、揉まれると大きくなるって言うわ。だから、協力して
上げてんじゃない」
「ほう…そう来るか。ならばこうだ!」
「キャハハハ、止めてよくすぐったい」

 今度はまろんが都の胸を制服の上から掴んで反撃に出ました。
 暫くじゃれあっていた二人でしたが、ドアが開く音に慌てて離れます。

「相変わらず、仲の良い事ね」
「桐嶋先輩! おはようございます」

 入って来たのは二年生の桐嶋まなみ。
 練習中はまとめていますが、長い黒髪と、何よりすらりと伸びたスレンダーな
肢体は、同性からも憧れの的なのでした。
 ボールを得意として、都達が入って来る前は大会の選抜メンバーに一年生なが
らも選ばれていたのですが、今年は惜しくも補欠扱いとなっていて、その所為か
都達にきつく当たっているような気がして、都は少し苦手でした。

「ふぅん。成る程ね」

 まろんと都をねっとりと見つめ、一人で肯いている桐嶋。

「何ですか、先輩」
「発育が良いのは、そうやってお互いに揉み合っているからかしら」
「(見られていたか…)」
「私も、揉んで貰おうかしら」
「はぁ?」

 そう言いつつも、まろんの口元が一瞬緩んだのを見て、都はまろんの足を踏ん
づけました。

「何すんのよ!」
「あ〜ら、ごめん遊ばせ。ホホホ…」

 その様子を呆れた様子で見ていた桐嶋でしたが。

「冗談よ。新体操に余計なお肉は邪魔ですもの」
「はぁ…」
「貴方達も、レギュラーになったからって気を緩めていちゃ駄目よ」
「はい」
「特に日下部さん」
「はい?」
「最近、良く外泊しているって噂だけど、遊びも程々にね」
「先輩、それは…」
「あら、もうこんな時間。早く準備しないと、みんな来ちゃうわよ」

 反論しかけた都を遮るように、桐嶋は都達を急かしました。
 慌てて、止まっていた着替えを再開する都。

「まろん?」

 横を見ると、まろんは着替えている桐嶋の方をじいっと見ているのでした。

「(全く、しょうがない娘ね…)」


●桃栗学園 屋上

 今日も都達は屋上に集まって昼食を取っていました。
 最近はイカロスに関して話し合う事が多かったのですが、今日は別の話題があ
りました。
 それは、都の苦手な話題でしたが、朝に聞いていたので流石に今はそれ程怖さ
を感じません。

「…という訳なんです」
「それで委員長、昨日は電話をかけて来たんだ」
「はい。あの幽霊、本当に日下部さんに良く似ていたものですから」
「私のそっくりさんねぇ…」
「謎は全て解けた!」

 突然、稚空が言いました。

「何よ謎って」
「イカロス誘拐の犯人がさ、都」
「あの…イカロスって誘拐されてたんでしたっけ」
「白状するなら今の内だぜ、まろん」
「えええっ!? 何で私が犯人なのよぉ!」

 まろんが驚いて叫びました。

「どう言うことなの? 説明してよ稚空」
「ああ。俺の推理はこうだ。瀬川ツグミと親密になりたかったまろんは、退院し
てきたイカロスが邪魔だった。だからイカロスを連れ去ったのさ」
「ちょっと待ってよ! イカロスがいなくなった時、私は風邪をひいて寝ていた
し、昨日だってツグミさんの家に居たじゃない」

 まろんがムキになって反論しました。

「確かに。だが、まろんの分身が存在したとしたらどうだ?」
「すると日下部さんが幽体離脱して、日下部さんの分身がイカロスを連れ去った
とか」
「ご名答。まろんの無意識の欲望が、まろん自身も気付かない内に己の分身を作
り出したのさ」
「私は普通の人間よ。化け物みたいに言わないで」
「普通の?」

 何故か、稚空は意地悪そうな目をまろんに向けました。

「ええ、普通の」
「そう言えば昨日読んだ本の中で、人の精神を分離させて実体化する魔術の話が
書いてありました。そう、確か『二重身』とか」

 この手の話が好きらしい委員長が、昨日読んだ本の中身を話し始めましたが、
何を言っているのか都には良く理解できませんでした。
 横を見ると、まろんもやはりキョトンとしていて、稚空だけが感心したように
聞いていました。

「ところで名古屋君の説に一点、疑問があるのですが」
「何だ委員長」
「瀬川さんと日下部さんが仲が良いのは知ってるんですけど、それって、分身を
創り出せる程、強い想いなのでしょうか?」
「え?」

 稚空の驚いた様子を見て、都は同じ事を考えているんだろうなと思います。

「(まだ、気がついていなかったのね…)」


●OA教室

「今日からはホームページの作成方法について勉強しましょう」

 教壇上から講師の聖が、その日の課題について話し始めました。

 OA機器導入に伴う授業は、電子メール及びグループウェアの使い方、主なア
プリケーションソフトの使い方に続いて、情報の発信の段階にまで進んでいまし
た。
 最も、授業を受けた生徒達が、どこまで授業の内容を理解しているのかは怪し
いものでしたが…。
 理解できない筆頭格は、都の前の席で今日も頭を抱えていて、隣の席の稚空に
手取り足取り教えて貰っているようでした。
 一方、授業を受けるだけ時間が無駄な者もいて、その筆頭格は都の左後方にて
何やら勝手に遊んでいるようです。
 その日の課題に有る程度目処がたった頃、都は時間を持て余しているその人物
にメールを出しました。



宛 先:水無月大和
発信者:東大寺都

件 名:昨日の話

委員長へ。

 幽霊話に気を取られてまだ話して無かったけど、昨日桃栗警察署で例の犬の首
輪について調べてみたの。
 首輪についていたブランド名から販売先を調べたら、ツグミさんの住所宛に5
年前に通信販売で売られていたの。
 ただ、宛先が瀬川じゃなくて別の名前だったから、ツグミさんの前にあの家に
住んでいた人だった可能性はあるし、調べたのはあくまでも通信販売の分だけで、
それ以外の分は調べていないから断定できないのだけど、桃栗町内に通信販売さ
れた分で、現在の消息が不明なのはツグミさんの住所宛のものだけだった。

 当事者が持ち上げた犬の重さの証言と、直近のイカロスの重さが余りにも異な
っているから、事故死した犬はイカロスじゃないって決めつけちゃったけど、ひ
ょっとして軽率な判断だったのかな。委員長はどう思う?





 メールを送ってから数分。
 返信が届きました。


宛 先:東大寺都
発信者:水無月大和

件 名:Re : 昨日の話

東大寺さん

 そんな話があったんですか。
 昨日、少し小耳に挟んだのですが、瀬川さんは昔は別の所に住んでいたらしい
ですよ。
 引っ越しの時に蔵書を運ぶのが大変だったみたいな話をしていたので。
 だから、確かに前に住んでいた人が購入していた可能性はあります。
 ただ、越してきたのが何年前の話なのかは知りませんけど、日下部さんなら知
っているかも。

 もう一つの可能性として、瀬川博士夫妻は離婚したという話ですので、一緒に
住んでいたお母さんの名前で注文したのかも知れませんね。
 瀬川さんはお母さんと一緒に住んでいたのに、お父さんと同じ姓を名乗ってい
るのがちょっと謎なんですけど、そういう条件で離婚したのかもしれませんし。

 確かに通販分だけの調査で断定するのは無理がありますけど、イカロスが首輪
の持ち主であるという疑惑が高まったのも又事実な訳で。
 どちらにせよ、証拠品の首輪を持って、直接瀬川さんに尋ねてみるのが近道な
のではという気がしてきました。
 瀬川さんなら、触れるだけであの首輪がイカロスのものかどうか、判別出来る
かも知れませんし。
 辛い結果となるかも知れませんが、僕達が悩んでも、これ以上詳しい話は出て
来ない雰囲気ですから。

水無月 大和



 メールを読み終えた都は、ため息を一つ。
 少し考えてから、再び返信を書き始めました。


宛 先:水無月大和
発信者:東大寺都

件 名:Re{2} : 昨日の話

委員長へ。

 稚空とも話したんだけど、委員長と同じような事言ってた。
 そうね、あまり気は進まないけど、やっぱりツグミさんに直接確認して貰うし
か無いのかも。
 通常の販売ルート分まで追跡調査をしても、全てを追いきれるとは到底思えな
いし。

 今日の夕方にでも、ツグミさんの家に行こうと思うのだけど、付き合ってくれ
る?

追伸

 今日の委員長の話を聞いて思ったのだけど、もしも仮に幽霊という存在が実在
するのであるとすれば、あの女の子の連れていた犬も幽霊なのかもって一瞬考え
ちゃった。
 まろんに似た幽霊(?)についても、少し心当たりが…


 そこまで書きかけて、都は後ろに人の気配を感じました。
 慌てて、書きかけのウィンドウを閉じようとして、右上の×をクリックしまし
た。
 何か問い合わせをして来たので、適当にボタンを押して終了させます。

「東大寺さん。課題は出来ましたか?」
「は、はい先生。大体は」

 聖に声をかけられて、慌てて都はテキストエディタのウィンドウを最大化しま
した。

「そうですか。メールの勉強も良いですが、課題を終わらせてからにして下さい
ね」
「はい。すいません…」

 聖はそれ以上都を責める事はせずに、今度は前の席のまろんに声をかけました。
 横から稚空がもの凄い形相で睨んでいるのを平然と受け流し、緊張した様子の
まろんに何やら指導しているようです。
 それを見た都はメール書きを再開しようとして、失敗に気付きました。

「消しちゃった…」

 保存して終了させる積もりで慌てて破棄して終了してしまった都は、舌打ちし
て今度は用件のみを記述したメールを委員長に返信するのでした。

(第92話:完)

 取りあえず先輩に名前をつけてみました(笑)。
 では、また。

--
Keita Ishizaki mailto:keitai@fa2.so-net.ne.jp
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