SM公開講座 「道 標」

§1  ポジション



 私は左側が好きです。

なんといっても左側です。

って、なにをいってるんだかわかりませんよね ^^;  

ただ左側を歩くのが好きなだけなんですけど。

並んで歩く時には(笑)


ふたりで一緒に歩いたり、お店で並んで座ったり、そんな時どっち側が好きとか

ってありませんか?




奴隷のポジション


ご主人様と一緒に歩く時、どちら側を歩けばいいか気にしたことってありませんか?

そんなことは一向に気にしないご主人様もいれば、奴隷が横に並んで歩くなど

もってのほか!な ご主人様もいらっしゃるでしょうけど。

はっきりとどちら側とご命令を受けていないと、なんとなく自然にという感じになり

ますよね。


ご命令がなければどちら側でもかまわない。

それで叱られたわけではないのだから。

確かに間違っていないかもしれませんが

でも、それでいいんでしょうか。


ご主人様はどちら側がお好きなのか、それを感じ取る、それをお聞きする、

それに従う。

ほ〜ら、奴隷のするべきことになっちゃうわけです。


奴隷のポジション。

「なんとなく」ではなく、どちら側にいればいいのかを気遣う気持ち。

それは奴隷としての心遣いなのです。

たかがどちら側なのではなく、どちら側にいればいいのかということに気がつくこと、

それを教えていただくこと、それを守ること。

どちら側なのかということそのものに気がつこうとしなければ気にしようがありま

せんが、ご主人様に対して奴隷が常にどうしたらいいのか、どうするべきなのか

という意識を持って接することが大切だとは思いませんか?

これは問題意識を持つというより、奴隷としての心遣いということなのです。

どんな時であってもご主人様に喜んでいただきたい、その気持ちが心遣いとして

現れる。

そんな奴隷ってステキだと思いませんか?




■ご主人様のポジション


どちら側にするのもさせるのもご主人様の自由。

それに拘らずその時の気分というのももちろん構いません。

主導権は当然ご主人様にあるのですから(あたり前すぎますけど ^^; )

ただし、奴隷がどちら側にしていいかわからずにウロウロしてしまうようでは

困りますよね。

決めてあげた方が迷うことなく従うことができることもある、とは思いませんか?

「どっちでも構わん」も命令であることに変わりはありません。

ただし、奴隷の心遣いに気がつかずにぼ〜っとしちゃいけませんよね。

間違ってもご主人様が迷ってウロウロしないように。






「なんだ、どちら側かなんてそんなにたいしたことじゃないだろ」、「そんなことに

拘らなくたっていいじゃないか」 と思われる方ももちろんいらっしゃると思います。

でも、あくまでもこれはほんの一例。

ご主人様がポジションを決めればそこが奴隷のポジションになるということなの

です。

歩き時であろうと座る時であろうと、側にいる時であろうと側にいない時であろうと、

どんな場所どんな時間でも。

たかが「どちら側」、されど「どちら側」。




ちなみに私は左側です。

でも、「どっちでも構わん」っていう時もけっこうあったりしますけど(笑)