奴隷初級講座

§1 ご主人様の見分け方



パソコン通信やinter-netの発達した今、S男性を見つけるのも知り合うのも、いとも

簡単にできますね。

SM系の掲示板を見れば自称Sを含めて大勢の方がM女性を探してますしね。

さぁ、どの人にしようかな・・・  なんて考えるわけないですよね。


初心者のM女性にとって、まず初めに「私は本当にMなんだろうか」という疑問があり

ます。

そして次が「SMの世界に足を踏み入れてしまったら、もう元には戻れないんじゃない

か」という不安です。

このふたつに答を見いだせないために、あと一歩が踏み出せないんですよね。

相談できる人を探す手段を知らない人は一人で悩むしかありませんが、この講座を

読んでいるあなたなら答を見つけようと思ってS男性にメール等で相談してみたりでき

るわけです。


しかし・・・

誰かに相談したいと思ってる方ならば、自分の心の奥ではもうとっくに結論は出ている

はずなのです。

はっきりいえば誰かに背中を押してもらいたいだけなんです。

ほんとうは、相談を持ちかけて自分の感性にピッタリと合う答を返してくれる相手を探し

ているんです。

いくら否定してみても服従を誓うべきご主人様を求めていることに変わりはないのです。


さて、いろいろと反論はあるものの悔しいけどその通りかもしれないという方にはそ〜っ

とアドバイスをしましょう。

これだけおおっぴらに書いといて、そ〜っともないか(爆)

判断基準はただひとつ。「自分のすべてを委ねられるかどうか」です。

そのために眼も耳も心も全身を総動員して感性を研ぎ澄ましてください。

短い時間であってもきっと何かが聞こえてくるはずです。

条件を挙げれば切りがありませんが、自分を受け入れてもらえるだけの大きさがなけれ

ばお互いに不幸な結果を招くだけですから、けして軽々しくご主人様とお呼びすること

のないように、しっかりと覚悟を持たなければなりません。



それから、いくつかの注意を覚えておいてください。

たとえどんな場合であっても奴隷の誓いを捧げるまでは、お互いの性癖を知っているに

すぎない対等な関係であることをお忘れなく。

命令を聞く必要もありませんし、ましてや粗暴な言動や態度を受けるいわれはないの

です。

M女性ならば何でも言うことを聞くなんていう勘違いをしているS男性なんてゴロゴロ

転がっていますから気をつけてください。

「お話だけっていったのに・・・」

それ以上のことがお望みだったのならば何も言いませんが、飢えた狼に「支配」の心

は絶対に存在しないのです。

それから、相手がS男性なのですからM女性としてそれに相応しい言葉遣いと態度を

取るべきです。

さっきのお話と矛盾してませんか?と言われるかもしれませんが、お相手のS男性

だってあなたのことを見極めようとしているのですから失礼のないようにしなければ

なりませんね。

ご主人様になっていただくかどうかは別にして、これは最低限のマナーであることを

お忘れなく。

もちろんあなたが相手を本物のS男性と認めればの話ですが。

実際にはあなた自身の判断であるにしても、心の中では奴隷として選んでいただく

という気持ちは失ってほしくないものです。


そしてあなたが気に入られて主従関係を望まれた場合、はっきりと返事をしなければ

なりません。

つまり、断るならきちんと断るべきです。

「もう少し考えさせてください・・・」 は、限りなくYesに近い返事と取られると思ってく

ださいね。

ほんとは ・・・ なのにね(笑)

あくまでも勘違いさせないようにしっかりとお断りしてください。


ご主人様を見分けるということは、あなた自身の人間を見る目が試されるということ

です。

あなたを「支配と服従」に導いてくれるご主人様は待っているだけではけして現れては

くれませんよ。