服従の悦び



 あなたは自分に正直に生きていると自信を持って言えますか?   
まわりの人はあなたを信頼して任せることができる有能な人間だと思っていますよね。けしてコツコツと努力するタイプではないけれど、いざとなればスゴイんですよね。生意気だけどなんでもテキパキとこなしてしまうあなたを見て、「女王様」と思われたりしてだれもマゾだなんて思いませんよね。                

 でも、それがあなたの本当の姿ですか?
頼りにされるより、誰かに頼りたいんじゃないですか?
あなたが思うのは「もぅ! みんなワガママなんだからぁ!」
本当に?
本当は自分のほうがずっとワガママなんじゃないのかな?
大勢で楽しく過ごしていても、フッと寂しさを感じたりしませんか? 
寂しがり屋で、ワガママで、誰かに頼っていたいのに、そんな自分を出すのは嫌なんでしょ?そんな自分の姿は、あなた自身がいちばん嫌いですからね。

 自分の弱さを素直に見せる勇気があれば、もっと楽に生きられるのにね。好きな人の前なら、本当の自分を見せて素直に甘えられるかもしれない。そう思ったことがありますよね。
結果はどうでしたか?
 好きな人に嫌われたくないから、よけいに本当の自分が出せなくなってしまったんじゃないですか?素直に甘えられない自分が悲しくて、上手に愛情を伝えられない自分が嫌になってしまう。
 本当の自分を出したいと思うどころか、そんな自分が嫌いで認めたくない、そんな自分を消し去りたいと思っているあなたには自ら変わることなどできないのです。
そして無理矢理に強制されて変えられても違和感が残ってしまいます。

 こういうあなたには、支配することの意味を理解しているご主人様が必要なのです。
 あなたが本当の自分をさらけ出すことを強要するのではなく、あなた自身が自然にそうなれるように育ててくれるご主人様です。
 自分を支配する人の前では、心を着飾ることなど必要なく、本当の自分を見ていただくことこそが最高の愛情の表現だと心から思えるように調教され、屈辱ではなく悦びを感じさせてくれるご主人様が。
 ご主人様の前ですべてを委ねて従がうこと、それは自分が変えていくのでもなく屈辱の中で変えさせられていくのでもありません。
 自分がこんなにも変われるものなのかと不思議に思うほどの気持ちが、服従の悦びなのです。

そして、ご主人様の前でだけは本当の自分をさらけ出せるように調教していただき、心から安心して生きていけるようになっていく姿は支配者の悦びなのです。




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