Counseling Room



 23.でもご主人様は・・・      マル子   M女性



ご主人さまは40代後半、私は30代後半。ともに既婚者でお互いの家庭を壊すことは無いように、それを大前提にお会いしています。

 いつも電話で次に会う日などを決めますが、その時に「次は○日に調教する」とおっしゃいます・・・当然なのでしょうが、それが私にとっては辛い複雑な気持ちに陥らせるのです。調教できるからこそ私に会うのか・・・という風に感じてしまうのです。
 会える状況であっても、調教する程の時間がない場合、「調教するには時間がないから会わない」とおっしゃいます。

 私はご主人さまが大好きだから、調教など出来なくても、ほんのちょっとの時間でも、、、会いたい、と思ってしまうのです。普通の恋人同士が、好きだからこそ一緒にいられるだけで幸せだと感じるように、私もご主人さまと一緒にいられるだけで幸せなのです。

 ご主人さまは真摯に調教して下さいます。決して「なんちゃって」ではないことは良く分かっています。調教中私に沢山の愛情を注いで下さってること・・・よく分かっています。
 それなのに私は、、、。調教に向う車中でも、電話でお話してる最中でも、、とにかく調教中以外ではご主人さまの愛情を感じ取ることが出来ず、苦しいです。
 
 私は一人のMとして単に「ご主人様」という存在を求めたはず・・そしてこんな立派なご主人様に出会えたじゃないか・・・これ以上何を望むんだ・・・と自戒してはみますが・・・吹っ切れません。
 年齢と共にM性が失われて行けば、私がMで無くなれば、ご主人様は私に会う必要もないと思われるのだろう。私がMだからこそ会うのだろう。そう思うと辛い、悲しいです。
 
 私はご主人様がSでなくなったとしても大好きです。私がMでなくなったとしてもご主人様の事が大好きなのです。調教するしない、そんな事より、、私はご主人様が大好きだからお会いしたいのです。
 でもご主人様は・・・。

 私は何か大きくどこかで勘違いしているでしょうか、SMについて。それともMとして生きて行くうちに次第に欲張りになって行ってるのでしょうか。


 まず第一に、「ともに既婚者でお互いの家庭を壊すことは無いように、それを大前提に」とのことですが、この中にはあなたが家庭のことを疎かにしないようにということも含まれていると思います。
会える状況であればほんのちょっとの時間でも会いたいという気持ちはわかります。
お食事だけでも、お茶だけでも、ちょっとだけでも、もっと、もっと・・・
これはご主人様の奴隷として当然の欲求でしょうか。
次第に欲張りになってきているというより、ご主人様にのめり込もうとしている自分に気が付きませんか?
ご主人様にのめり込み、自分自身にのめり込み、他のものが見えなくなっていく。
既婚者同士、いつでも自由に時間が作れるわけではありませんよね。
今の時点で少しの時間でも会いたいという気持ちが叶うとしたら、時間を見つけようとし、時間を作ろうとし、そして無理にでも時間を捻り出そうとし、どんどん無理を重ね。。。
たぶん、今までも自分では知らないうちにそうやって相手にも自分にも負担を掛けるのがお得意なのではと(笑)
「なんちゃって」ではないと明言されるほどのご主人様であれば、そういうあなたの性格を見極めた上での躾ではないかと思います。

それをご自身で自制できるくらいならご主人様は必要ないですよね。
(というのは言い過ぎかも知れませんが ^^; )
ご主人様が「調教以外に興味はない」とおっしゃられているのではないのですから、ご主人様はあなたをきちんと育てていこうとされているのだと思います。
今はその過程なのだろうというのが私の受けた印象です。

奴隷として育てていこうとされているご主人様の気持ちに気がつけ!
というのは無理な相談かも知れませんが、ご主人様を信じる気持ちというのがどういうことなのか、おふたりの主従関係の中でしっかりと考えてみていただきたいと思います。


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