6枚のカードの占い(解説、応用)

 お気づきかもしれませんが、これは、はじめに裏から3枚目と5枚目にあったカードが、最後に必ずひっくり返ります。

 この手品は、次のようなカードを使うと「おみくじの手品」となります。それぞれ両面に同じ文字を色違いで書いておき、色をそろえて重ねておくと、最後に2枚の大吉だけが色違いとなります。やってみせるときは、「大吉を2枚も入れておくので、どちらかが当たるといいですね・・・なんと、2枚とも当たりました!」と言います。

 この手品の原理は、はじめに1枚をひっくり返すところがポイントです。6枚のうち1枚だけが最後にひっくり返るようにするには、自由に混ぜる前に特定の2枚をひっくり返す必要があり、強制された印象が強くなります。それで、最後にひっくり返るのは2枚とし、「大吉が2枚とも当たった」という演出にしました。また、片面だけに文字を書くと、大吉だけが裏向きになる場合もあります。それで、両面に色違いで表記し、「大吉だけの色が違う」ということで「当たった」印象にしたのも私のアイデアです。

 2枚、4枚をひっくり返すところは、実は偶数枚であれば何回やっても構わないのですが、そう言ってしまうと、かえって不思議さが薄れるように思います。人間心理の面白いところです。

はじめから


MMCの案内

HAのHP